2010年08月14日(土) 00:00 0
関屋記念が終わって夏の新潟開催は“折り返し点”を通過。ということは、6月の福島から始まったウイニング競馬の“出張”も、終盤に入ってしまったわけです。早いものですね。
さてさて、ここだけの話ですが、計8週間の新潟出張中はタイヘン。何がタイヘンかと言えば、新潟には旨いものと気持ちのいい温泉が「これでもか」というくらい豊富に揃っているので、毎週末はスケジュールがビッシリ詰まっちゃっうんです。
まず旨いもの。約2か月の間の食事のメニューは、一般的な新潟の郷土料理のほか、おにぎり、釜飯、寿司、へぎそば、越後もち豚のしゃぶしゃぶ、村上牛の焼肉、ラーメン、オッチャホイとまさに“てんこ盛り”。これらを順繰りにすべて食べ尽くさなければならない(?)ので、そりゃぁもう大忙しです。
一般的な新潟の郷土料理、というのは、夏の名物「枝豆」や「十全茄子の漬物」、それに「栃尾の油揚げ」などなど。新潟のちょっとした居酒屋さんに行けばたいがいあるメニューですが、それらを肴に新潟の旨い日本酒を傾けるところから新潟出張が始まります。
おにぎり、釜飯、寿司は、米どころ新潟ならではの名店がそれぞれにあるので、そういう店もひととおり巡ります。
さらに、そばのつなぎに“ふのり”を使ったへぎそば、越後もち豚と村上牛も新潟の名物。豚と牛は新潟競馬場でも串焼きが食べられます。とはいえ、当然ながら町中にもそれを“ウリ”にしている店がありますから、そこにも足を運ぶわけです。
ラーメンは、新潟駅南口の住宅街に独特の味噌ラーメンを食べさせる店があるんです。麺は極太、スープは濃厚で、好みの濃さに調節できる薄目の“割りスープ”が付いてきます。一度食べたらヤミツキになる味なので、出張中に必ず食べに行きます。
そしてオッチャホイ。これは、新潟から電車で約50分の新発田市にある某食堂でしか食べられません。いったいどういうものだと思いますか?
実は、エスニック風の焼きうどんなのです(スープに入った汁オッチャホイもありますが、私はまだチャレンジしていません)。店の人に聞いたところ、初代店主が、戦前、シンガポールにいた時に食べた麺料理(=オッチャホイ)がおいしくて、日本に帰ってから、それをメインにした食堂を開いたそうです。きしめん風の平麺に豚肉、野菜、玉子が入って、唐辛子をピリッと効かせた独特の味。新潟からちょっと足を伸ばして食べに行く価値ありのB級グルメの逸品です。これも欠かすことのできないメニューになっています。
いやいや、書いているだけで満腹になりました。オッと、温泉のことを書くスペースがなくなっちゃいましたね。すみません、その話はまた来週ということで。それではみなさん、ごちそうさまでした(!?)。
矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。