ヨーロッパ競馬へは羽田から

2010年11月20日(土) 00:00

 13日夜から19日まで、フランスの地方競馬を見に行ってきました。

 スケジュールは、13日深夜(正確には14日午前1時半)に羽田を発って、14日朝6時半にパリに到着。同日はアルジャンタン(Argentan)、翌15日はメレードゥメーヌ(Meslay du Maine)、16日はアンジェ(Angers)の競馬を観戦。17日はパリで買い物(と言っても、買ったのはエルメスやヴィトンなどではなく、ちょうど買い換えようと思っていた両手鍋とフライパンです)をして、18日朝に現地発。19日朝に羽田着というものでした。

 もうみなさんご存知のとおり、この秋、羽田空港発着の国際線定期便が32年ぶりに復活しました。今回私が利用したのも、それに伴って開設されたばかりの路線です。おかげで、13日の“ウイニング競馬”の放送を終え、いったん自宅に帰ってひと風呂浴びて着替えを済ませてから出発できました。それで、日曜朝にパリに着いてホテルに荷物を置き、さらに約1時間半ほど国鉄で移動して、アルジャンタン競馬場の第1レース(午後1時半発走)に間に合っちゃうんですから、ありがたいものです。

 日本からパリへは、成田を夜10時頃に出る便があって、現地時間の日曜午後に開催される凱旋門賞を見に行くときなどに使っていました。福島競馬の放送の後にこれに乗って、アイルランドダービーに駆けつけたこともあります。でも、この便、現地到着が早朝4時過ぎで、パリに行くのが目的の場合はハッキリ言って早すぎるんです。新しく開設された羽田発の便は朝6時半頃の到着で、ちょうどいい時間になりました。

 羽田〜パリ線は、帰りの便も朝7時前に羽田に着くのでこれまた便利。19日早朝に帰国した後も、いったん自宅に戻ってまたまたひと風呂浴びて昼寝もして、夜6時から新橋のGATE J.で行われた東京スポーツ杯2歳Sの予想会に無事出演することができました。今度のフランス競馬場巡りでは、羽田発着便の恩恵を最大限に利用させてもらったわけです。

 この便、関東周辺にお住まいの方だけでなく、全国の方にも便利だと思います。例えば、金曜日の仕事を終えてから近くの空港を出発(もちろん、新幹線や高速バスなどを使って夜10時半頃までに羽田に到着してもOK)、羽田とパリで乗り換えれば、土曜日の午前10時半頃にはロンドンに着けます。春から秋にかけてのイギリスの競馬はたいがい午後2時頃から始まるので、ロンドン近郊のエプソム競馬の第1レースにギリギリ間に合うはず。ということは、そう、6月の第1土曜日に行われる“ザ・ダービー”の観戦に使えるんです。

 ヨーロッパの競馬観戦にもってこいの羽田〜パリ線。みなさんもこれを利用して、イギリスやフランスなどの競馬を見に行かれてはいかがでしょう。来週は、今回のフランス競馬観戦記を書かせていただく予定です。

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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