気になる競馬情報

2011年03月05日(土) 00:00

 まずは、前回ご紹介したクライストチャーチ大地震のニュージーランド競馬への影響について、続きを書かせていただきます。

 同市にあるAddington競馬場で今月25日から行われるはずだったオセアニアのハーネス(繋駕)競馬の祭典「インタードミニオン」は、結局、オークランドのAlexandra Park競馬場に舞台を移して開催されることになりました。なにしろ国内だけでなく隣国オーストラリアからも大勢の関係者やファンが詰めかけるビッグイベントです。地震によって多くの宿泊・飲食施設が使用不能になっていますので、それらの人たちを迎え入れられる状態ではないでしょう。開催地の変更はやむを得ないと思います。

 ただし、今月18日の競馬は予定どおり開催するとのこと。10日にはRiccarton競馬場でギャロップ(平地)の競馬も開催されます。今後、現地の競馬は被災地復興へ向けての象徴的存在になっていきそうです。日本で言えば、阪神大震災の後、オリックスバファローズが「がんばろうKOBE」を合言葉に優勝したような、そういう感じでしょうか。

 話変わって、3月に入り、いよいよ“あのレース”へのカウントダウンが始まりました。「春のクラシック」?、「ドバイワールドカップ」?いやいや、「ばんえい記念」(帯広競馬場)です。

 今年は3月27日(日)に開催されます。先月27日に行われた前哨戦の「チャンピオンカップ」で、カネサブラックが同レース3連覇を果たし、「ばんえい記念」に向けて充実ぶりをアピールしました。2着のナリタボブサップも、課題とされてきたゴール前の詰めの甘さを解消しつつありますし、5着に敗れたニシキダイジンも去年の「ばんえい記念」優勝馬ですから巻き返しを図ってくるでしょう。“最強のばん馬”を決めるにふさわしい、好レースが期待できそうです。

 今月は「ばんえい記念」の他にも、今季デビューした若駒のチャンピオン決定戦「イレネー記念」(13日)、次世代のスター候補が激突する4、5歳馬混合の「ポプラ賞」(20日)と、受賞競走が続きます。

 ところで、何を隠そう、「ばんえい競馬情報局」というブログで披露している私の重賞予想の年間(去年4月〜今年3月)収支が、あと3戦を残すのみとなった今の時点で、10080円の黒字をキープしているんです。ルールは、毎回5000円ずつ馬券を買うことを想定して買い目と金額を提示するというもの。なので、あと3戦で4930円以上の払い戻しを受けられるだけの予想を的中させれば、年間黒字を計上できるわけです。

 さぁ、タイヘン。ここまで来ると、誰に言われるまでもなく、かなりのプレッシャーを感じちゃってます。今月は、ばんえい競馬のレースとあわせて、私の“大記録”達成なるかということにも、ぜひご注目下さい! では、また来週。

☆ばんえい競馬情報局のアドレス
http://blog.oddspark.com/baneiinfo/

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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