ダノンオリエントは武豊Jでデビュー

2011年09月22日(木) 18:00

 橋口厩舎のダノンオリエント(母ヴァンドノワール)とミッキーヘネシー(母ストーミングヘヴン)はともにハーツクライ産駒。黒鹿毛で額に星があるのがダノンオリエントでちょっと暗めの栃栗毛がミッキーヘネシーです。

ミッキーヘネシー(左)とダノンオリエント(右)

 ともに先々週にゲート試験をクリア。坂路中心に順調に乗り込まれています。先にデビュー予定なのが牝馬ながら520キロと悠々とした馬体のダノンオリエント。10月2日、阪神8日目の芝1800メートル戦でデビュー予定(鞍上は武豊騎手)ですが、来週の追い切りの動き次第ではもう少し先延ばしする可能性もあるそうです。

「今朝、坂路で53.8、上がりは14.0秒だった。乗った時間も遅かったし(昨日の雨の影響もあり)今日は馬場が悪かったから、この時計でもいいんだが…。来週の追い切りではジョッキー(武豊騎手)を乗せるからもう少し時計を詰めてほしい。目安は良馬場で54.0、終いは12秒後半だね」(橋口師)

 一方、ミッキーヘネシーは10月9日、京都2日目の芝1400メートル戦でデビューを予定しています。鞍上は小牧太騎手。

「まだつかみどころがない感じ。でも、今朝はすでに新馬勝ちしているクラレントと併せて、こちらのほうが手ごたえがよかった。」(橋口師)と、まずまずの感触を得ているようでした。

 橋口師は時には強気なコメントで紙面を飾りますが、新馬についてはいつもひじょうに慎重にコメントします。

「いくら能力があってもはじめての競馬で引っ掛かったり、馬ごみで一瞬にしてやる気をなくしたり。レース中のちょっとした出来事で大きく結果は変わってしまう。新馬だけは1回レースに行ってみないことには、わからないことが多いね」(橋口師)

 というわけで、この2頭についても控え目な口調でお話されていました。デビュー後に強気な言葉が聞けるようになるといいですね。

 音無厩舎の2歳馬ではミッキークリスエス(父シンボリクリスエス、母ラブリネスオブパリ)はひじょうに垢抜けた体をしていて自然と目に留まります。皮膚が薄くてツヤがあり、とても脚が長い。

ミッキークリスエス

「馬体重は500キロ。性格は大人しくて素直なタイプ」(塩津助手)とのこと。馬房はオウケンブルースリやレッドデイヴィス、オウケンサクラといった重賞勝ちの面々と並んでいますが、パッと見た雰囲気は全く見劣りしません。これは楽しみ。

 未入厩組ではカレンチャンの妹にあたるカレンシェリーメイ(父ディープインパクト、母スプリングチケット)が牧場で順調に乗り込まれています。

「スプリングチケット(カレンチャンの下)はちょっと胴が詰まっていますね。その分、適正距離は1600メートルくらいまでかもしれません。いま450キロくらいです」と安田師。気になるデビューですが「スプリングチケットは晩生の血統なので、あまりせかすような調教はしたくない」(安田師)とのことで、年内デビューがメドになるでしょう。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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