2011年10月13日(木) 18:00
今週の追い切りでいちばん目立っていたのはホエールキャプチャでした。オルフェーヴルの52.2-37.4-24.3-12.2秒(競馬総合チャンネルの特集ページをごらんください!)も圧巻でしたが、ホエールキャプチャは51.4-37.6-24.3-12.0秒の猛時計をたたき出しています。これは、すごい。
ちなみにオルフェーヴルもホエールキャプチャも池添騎手が調教をつけています。池添騎手はホエールの調教については「時計は少し速くなったけど終いも無理していませんよ。今までで一番いいな、という感じ」とコメント。すごく具合がいいんでしょう。見ていても風格が漂っているかんじ。春とは全然違います。
管理する田中師も、何度も「春より断然いい」と状態のよさを口にしていました。
「ローズSよりも状態はよくなっています。全体的にボリュームが出て、同じ時計でも春に比べて楽に走れるようになりました」
圧倒的な存在感。これはいくら人気を背負っても軽視すると痛い目にあいそうです。
デイリー杯2歳Sに出走予定のクラレント(父ダンスインザダーク)はここを目標に満を持して仕上げられました。
「デビュー戦の勝ちっぷりから、すぐに来年を意識する馬だと思った。だから、夏競馬は見向きもせず、すぐに目標をデイリー杯に置いたんだ」と橋口師。
坂路をのぼってくるとき、軸がブレずに真っ直ぐにあがってくる様子を絶賛していました。
「走りにブレがないというのは、ムダな動きをまったくしていないということ。そういう馬は走る。半兄のリディル(父アグネスタキオン、スワンSに出走予定)も同じようにブレないね」
血統面からも距離は延びたほうがいいと橋口師は見ています。
「距離が1ハロン延びるのは大歓迎。調教はそんなに走るほうがじゃないから時計が出なくても心配ないよ。今週も走りそのものがよかった」
橋口師がクラレントに相当な期待を寄せているのは間違いありませんね。
最後にジョワドヴィーヴルについて少々。
ゲート練習をしっかりと重ねてきたジョワドは12日水曜日もゲートを出す練習をしていました。ひじょうに利口な馬でゲートの出入りはまったく問題なし。「優秀」と厩舎スタッフに太鼓判を押されていました。以前ほど周囲をキョロキョロと見回すところもありません。栗東トレセンへきて丸2週間。だいぶ環境になれてきたのでしょうね。
松田師によれば「ゲート試験は来週受ける予定」とのことでした。合格後には具体的にデビュー戦が決まっていくことでしょう。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)