2011年10月20日(木) 18:00
打倒三冠。ダービー2着のウインバリアシオンに騎乗する安藤勝騎手が不気味です。
安藤騎手は最終追い切りにも騎乗。ウッドチップコースで2頭を5馬身ほど前に置いて併せ馬をスタートしましたが、直線では2馬身の先着を果たしています。時計は80.7-65.9-52.3-39.4-12.9秒。終いの時計は決して速くはありませんが、これだけハードに追いかける内容なら十分でしょう。実際、騎乗した安藤勝騎手が「最後、脚があがっていたわけではない。最後までしっかりしていましたから、大丈夫でしょう」というとおり。問題はなさそうです。
神戸新聞杯は超スローペース。「むこう(オルフェーヴル)に分のある流れだった」(安藤勝騎手)。それゆえに「今回も、チャンスがないわけではない」と色気を持っています。
いまの京都コースは内枠有利。バリアシオンの入る7枠13番は決して内側ではありませんが、オルフェーヴルはそのひとつ外の7枠14番に入ります。これがどう出るか。
「三冠目、なんとか1着になれたら」と具体的に言葉にする大ベテラン安藤勝騎手からは目も馬券も離せません。
そして、先週お伝えしたとおり、ジョワドヴィーヴルは今週ゲート試験でした。水曜日、僚馬ストレートラブと一緒に受けましたが、残念ながら…不合格でした。ゲートの入りや駐立は問題なく、特に悪さをしたということはないのですが、少々ゲートの出が遅くダッシュ力が不足していると判断されたようです。仕切りなおして、金曜日に2度目の試験を受けます。
そして、そのゲート試験の鞍上は…福永祐一騎手。福永騎手が松田師に調教での騎乗を志願して実現しました。それが叶って、20日木曜日にジョワドの調教に騎乗。牧場時代を通じてはじめてジョワドに乗ったそうですが、ひじょうにいい感触を得たようです。
「こんなにトモが入る走りをする馬には乗ったことがない。もちろん、実戦で走ってみないとわからない部分もあるけれど、走りはすごくいい」(福永騎手)
まずはジョッキーがまたがることでいつも以上にピリッとしてゲート試験を無事クリアできるといいですね。
最後に先週入ってきたばかりのニューフェイスをご紹介。サクラメガワンダーの弟にあたるサクラメガチャンプです。父はシンボリクリスエスにかわり「とてもパワーを秘めた走りをしている」と友道師も一目置いています。
パッと見でひじょうに落ち着いた雰囲気を醸し出していましたが、近くでみるとまだ幼さを感じさます。とくに、入厩したばかりでトレセンの中が珍しいようで、よくモノ見をしています。特に悪さをすることはなく、単にトレセンに慣れていないという印象を受けます。まぁ、もうしばらくすれば、このキョロキョロもおさまるでしょう。近日中にゲート試験を受ける予定です。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)