2011年11月03日(木) 18:00
先週、ジョワドヴィーヴルがゲート試験に合格したことをお伝えしましたが、早々にデビューの運びとなりました。デビュー戦は11月12日、京都の芝1600m戦。鞍上は先日も調教で騎乗した福永騎手です。
先週、ゲート試験合格後、10月29日と11月2日に追い切られており、まずまず順調な仕上がり。特に11月2日の追い切りは迫力があり、一気に注目が集まりました。この日は朝一番の追い切りだったのですが、今週の重賞出走予定馬やエリザベス女王杯出走予定馬が続々と追い切る中、なかなか迫力ある動きを見せていました。
さて、ジョワドヴィーヴルについてはこの連載で結構書いてきているので、今回はちょっと変わった話をしましょう。ジョワドの特徴ですが全体的に刺し毛がみられます。刺し毛とは、体全体とは違った色の毛が生えていることをいいますが、ジョワドの場合、体全体的に白っぽい毛が生えているのです。特に顔のアップを見ると、それがよくわかります。
それから、ジョワドは洗い場の枠の中に入るのが嫌いです。シャワーが嫌いなのか、狭い枠場に入るのが嫌なのか…。理由は定かではありませんが、なかなか洗い場の枠の中に入ろうとしません。厩舎にきたばかりのころは誰かが跨って洗い場の中まで連れていく、というかなり変わった光景が見られていました。最近は人が乗らずに入るようになりましたが、後ろ向きに後ずさりしながら…渋々と入っていきます。よほど嫌なんでしょう(苦笑)。そのうち諦めてすんなり入るようになるのでしょうが、まだ無駄な抵抗を続けているジョワドでありました。
ジョワドヴィーヴルの姉・ブエナビスタは水曜日は軽いダグだけの調整にとどめていました。ダグを踏むブエナの姿を見ながら「いい体になってきた」と松田博師。次走のジャパンCは昨年並みの仕上がりを見せてくれることでしょう。
天皇賞のレース後、松田博師は「以前に比べておとなしすぎるが、よく走っている」と話していました。実際、前が壁になるレース展開でよく最後まで諦めずに詰めてきていますよね。どんな困難があっても毎回自分の仕事をきっちりこなすブエナは本当に偉いと改めて思いました。
さて、来週はエリザベス女王杯。引き続き、栗東に滞在しているホエールキャプチャは順調に乗り込まれています。体調はすこぶるよさそうですが、ずいぶんと毛がふさふさとしています。
「秋華賞の直後から急に冬毛がのびはじめました。朝晩と少し寒くなってきた影響でしょうね。」と日高助手。蛯名厩務員が定年で退職されたために今回から持ち乗りです。
「春に比べてかなり落ち着きが出ている」とのこと。このまま順調にレースを迎えて欲しいものです。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)