2011年11月24日(木) 18:00
トレセン広し、馬多し。しかし、雰囲気のいい馬にはついつい目がいってしまいます。
今朝、遠くから一歩一歩力強くいい雰囲気で歩いてくるなぁ、と思っていた馬がいましたが…それはレーヴディソールでした。エリザベス女王杯のあと、坂路やコースで調整されています。速い時計こそ出していませんが、今朝もスムーズな走りでCコースをキャンターで駆けていました。コースから引き上げ、厩舎のまわりを運動しているときもとても力強く前へ前へと歩いていたのが印象的でした。
「エリザベス女王杯までの期間は馬自身もよく耐えた」と松田博師。放牧からかなり体を増やして戻ってきたこと、腰に疲れが出たり、背中に鞍をおくと気にしたりといろんなことがあって登録前日、10月29日土曜日にはじめて追い切りらしい追い切りが出来たのですから…それでいて、復帰初戦がGIだったにもかかわらず勝ち馬から1.3秒遅れで入線したのですから恐れ入ります。
次走は愛知杯の予定。ひとつネックなのはここがハンデ戦ということでしょう。2歳GI勝ち馬とはいえ今年はあまり実績を残していません。「3歳だしそれほど重くならないとみている。もしも(ハンデキャップが)あまり重くなるようなら別のレースにいけばいい」(松田博師)と回避もプランのひとつにあるようです。今後、小倉にレーヴディソールが参戦することは考えにくいだけに、ぜひ出走して欲しいものですね。
ブエナビスタの妹・ジョワドヴィーヴルも元気にしています。次走は阪神ジュベナイルフィリーズに決定。といっても、1勝馬ですから賞金除外の可能性があります。その場合はエリカ賞へ駒を進めるそうです。
そして、今週はジャパンカップ。ブエナビスタの調子がめちゃくちゃよさそう!
「自分で体をつくる」(松田博師)ブエナビスタですが、天皇賞のときより数段いい雰囲気です。なんというか“気迫”が違うんです。体つきも「少しボテッとしていた」天皇賞前に比べるとスッキリしています。昨年の天皇賞・秋以降、勝利に恵まれていませんが今度はやってくれるはずです。
調子がいいといえば、オウケンブルースリも忘れちゃいけませんね。ここ2年は腰痛、そしてやる気が出ないなど、つらいサラリーマンのような境遇だったブルースリですが、今は絶好調。担当の塩津助手も「きわめて順調にきています」と笑顔を見せています。
この2年間、苦労をしてきたブルースリです。少しは精神的に変わったのかと思いきや、「前からまったく性格は変わらず気ままでマイペースのままです(笑)」(塩津助手)とのこと。この変に大人にならない性格のおかげでツライ日々を経たあともケロッとしていられるのかもしれませんね。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)