同期から初の調教師試験合格

2011年12月09日(金) 12:00 7

先週のジャパンカップダート、見事トランセンドが史上初となる連覇を達成。自分の競馬に徹し、ハナを主張しての逃げ切り勝ち、実に強い内容でしたぁ。

また人気を分け合ったエスポワールシチーも、負けはしましたが、レース後に佐藤哲三騎手は、「具合、そしてケハイは本当に良かった。この1戦でさらにエスポ君はよくなると思う」と、負けた悔しさとファンの皆さんへの申し訳なさを感じながらも、全てを悲観する内容でもなかったと冷静に分析され、さらに希望も見えた様子。

一時は競走馬としての復帰も難しいと思われていたエスポだけに、この雰囲気ならば完全復活も今後十分に考えられそう。安心しました。

さてJCDの夜ですが、社台クラブのパーティーに出席をし、馬を愛する方々と楽しい一夜を今年も過ごさせてもらいました。騎手時代、そして引退後は毎年参加をさせてもらっているのですが、年々、調教師の方々や騎手の参加が増え、一頭の馬に携わる方々の距離というのが、いい意味で近くなっているなぁ~と感じます。

やはりせっかく馬を通して繋がっているのですから、その顔がお互いに見え、気持ちを通わすことができるというのは、本当に大事なこと。それぞれの立場もありますが、馬を通して、それぞれの思いを通わすことで、またそこから見えてくるものが各々にあるように感じましたぁ。

さて今週は新規調教師合格発表があり、私の競馬学校時代の同期、高橋亮騎手が合格しました。同期からは初となる調教師の誕生、(もうそういった時期なのだなぁ~)と、時の流れを感じ、いろんな意味で私もそろそろ今後を見据えた生き方をしなければいけないなぁ~と、改めて気持ちの引き締まる思いとなりましたぁ。

亮君は競馬学校時代から、競馬・血統マニアで、同期で1番といっていいほど競馬に詳しかったタイプ。その知識で、今後どのような厩舎、そして馬を輩出していくのか?楽しみです。

さて今週は阪神JF。ジョワドヴィーヴルが見事抽選をクリアしての出走。気品に満ちた雰囲気とデビュー戦でみせた楽勝振り。キャリア1戦とは言え、なんなくクリアしてくれそうな大物感溢れる彼女。レース後、「さすがブエナビスタの妹!」という声が聞こえそうな気がし、本当に楽しみ。

それでは皆さん、週末は競馬場もしくは関西テレビ「競馬beat」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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