重鎮・池江泰郎元師が語るオルフェーヴル

2011年12月22日(木) 18:00

 今週水曜の朝、引退された池江泰郎元調教師と一緒を調教を見る機会に恵まれました。前日、日本プロスポーツ振興で特に顕著な功績をあげたということで「スポーツ功労者文部科学大臣顕彰」を受賞されたとのこと。その表彰式を終えてすぐ、栗東に戻られて調教を見ていらっしゃいました。

 池江先生が引退されたのは今年の出来事なんですよね…。もう遠い昔のことのように感じます。いまは某紙で予想をズバリ当てていらっしゃいますね。先週の朝日杯は自信があったとのこと。そして、今週の有馬記念ですが…ご子息の泰寿師のオルフェーヴルについては「はじめての古馬との対戦。未知の部分もある」と話していらっしゃいました。

三冠馬が初の古馬戦に挑む!

 では、ほかで気になる馬は?

「やはりブエナビスタ。自分の経験上、引退式を控えてレースに挑む陣営の心境は相当なものがあるだろうね。展開ではアーネストリーが有利だと思う」とのこと。そして、池江厩舎の他の2頭トーセンジョーダン、トゥザグローリーのこともとても気にしていました。

「トゥザグローリーは去年は僕の厩舎から出走させて3着だったけれど、それがフロックではないところを見せてほしいね」(池江泰郎氏)

 女王ブエナビスタと三冠馬オルフェーヴルの対決、楽しみですよね。ブエナビスタについては携帯サイト「競馬総合チャンネル」の特集に記事を書きましたのでそちらをご覧くださいませ。

 さて、この連載は1月12日までお休みをいただきます。ということで、京都金杯へ出走を予定している馬についても触れておきたいと思います。

 まず、レーヴディソール。日を追うごとに復調しているレーヴですが、愛知杯では最後のびあぐねての4着。やはり、成長期の骨折の影響は大きいのでしょうか。それでも今のレーヴは、陣営の様子を見る限り、徐々にそして確実に復調はしていると感じます。

レーヴディソール

 そこで、愛知杯の直後の20日、松田博師は京都金杯への出走を検討し始めました。

「間隔を詰めて使いたい。そこで、京都金杯を使って少し楽をさせたい」(松田博師)とのこと。来春のGI戦線を視野に入れながら、レーヴのペースで回復し、再びあの鋭い脚を見せてほしいものですね。

 そして、もう1頭はシルポート。阪神Cでは得意の逃げの競馬になりませんでしたが、これについて西園師は「ペースが速くなり、逃げるに逃げられなかった。あの天皇賞の大逃げが印象に残っている影響もあるのか、そう簡単には逃がしてもらえなくなった」と話しています。

シルポート

「年をとったことでズブくなった影響もあるかも」と担当の松尾助手。まぁ、とにかくレースを使えば使うほどよくなるタイプですし、叩き4走目の金杯は昨年に続いて期待したくなります。

「ジョッキーは前走と同じ幸騎手。岩田騎手騎乗のサダムパテックとの2頭、いやファイナルCの結果次第ではもうすこし多くの馬を参戦させたいと考えています」(西園師)

 いずれにせよ、金杯は西園厩舎から目が離せませんね!

【お知らせ】
『ねぇさんのトレセン密着』の次回更新は1/12(木)になります。ご了承の程よろしくお願い致します。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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