今年も注目・川須栄彦騎手

2012年01月06日(金) 12:00

 年が明けました。2012年の始まり、皆さんは新年をいかがお過ごしでしょうか?

 私は2011年の整理に明け暮れていた感じとでもいいましょうか…。去年は入籍や結婚披露宴等、プライベートにおいてもやるべきことが多く、正直、細かなところにまで気を配れずに過ごしていましたぁ。よって暮れは、ついつい後回しにしていた本や棚の整理、キッチン周りの油取り等、身の回りの掃除ばかり。そして時間を見つけては、以前から読みたかった本を購入しての読書。かなりジミな年末・年始とはなりましたが、自分自身と向き合う時間を作れた分、昨年を振り返っての反省すべき点と、それを踏まえた上での今年の取り組み方を考えることもできた気はします。気負いすぎず、でもほんの少しだけ昨年とは違う自分になれるよう日々すごしていきたいと感じています。

 皆さんは新たな年の始まりと共に、どんなことを考えていらっしゃるのでしょうか?
毎年、新年がもたらしてくれる、こうした「気持ちのリセットボタン」2月・3月…そして12月になっても忘れずに過ごしたいものです。

 さて2011年、大活躍したジョッキーと言えば、リーディング争いを演じた福永騎手と岩田騎手、3冠制覇とG1・6勝を挙げた池添騎手の名前が即座に挙がりますが、もう1人、大きな成長を見せたのが川須騎手。

 デビュー2年目の去年91勝を挙げ、100勝を突破。減量のない3年目を迎える今年、今、どんな気持ちでいるのか?前々から気にはなっていたのですが、日々の調教で相当な数を乗っていることもあり、中々、会話をするタイミングがないのが現状でしたぁ。

 そんな川須騎手と今週、お話をする機会があったのですが、競馬学校を卒業してからのこの2年間で、話し方や雰囲気がガラリと変わり、魅力溢れる大人の男性に変貌していましたぁ。

 様々な角度から物事を考えられる頭の良さと強い信念、冷静に自分自身を分析する能力、そして騎手としての自分自身をプロデュースする技も備えており、とても20歳とは思えない川須騎手。話をしていても、実に面白い。

 実は私は去年の初め、ある新聞記事に2011年にブレイクする若手は「川須騎手」と掲載したのですが、それは2年目の黒三角が関西には川須騎手のみだったという物理的な要因を考えてのことでした。しかし彼はそのチャンスを確実にものにし、100勝も突破。

 その要因が会話から感じ取れるものでしたし、デビュー3年目で減量のない今年、逆に厳しい状況下ではありますが、その点も十二分に把握した上で2012年を迎えている彼の姿に、大きな楽しみを感じました。

 2012年、いや長い目で注目したい騎手となりました。

 それでは皆さん、今年も「ホソジュンの幸せ馬房」でお逢いしましょう。本年もよろしくお願いいたします。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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