2003年01月22日(水) 14:57
シンザン記念と京成杯を見て、少しずつ皐月賞戦線が見えてきました。とは言え、今がピークでは心もと無いわけで、果して、ここで敗れたものの巻き返しがあるのか、結論を出す時機かもしれません。
いずれにせよ、何戦もして華々しい成果に結びついていないようでは苦しく、また、どのメンバーと戦っても、一応コンスタントに上位に来ることは来ても、それ以上はないというのも、そろそろ本番では除外という考え方にしてもいいのでしょう。
それと、去年の朝日杯FSの評価を低く見る傾向にあるのを、そのまま、受け取っていいのかという問題にも、もう一度、触れ直しておくべきでしょう。
スズカドリーム、京成杯では後方でしっかり折り合い、いいかたちでここを勝つことが出来ました。ムキになるという課題をクリアして、あとは体がしっかり成長するだけ。戦わずにそれを待てる情況は有利です。この段階でのスズカドリームに及ばなかったテイエムリキサン、これ以上があるのかどうか。まして、これにも後れをとったものは論外。ただ、テイエムリキサンは朝日杯3着でしたから、これに先着した2頭、朝日杯の1、2着馬は、自動的に皐月賞の有力馬としての資格有りと見ることになります。
シンザン記念を勝ったサイレントディールは、課題をこなしての勝利。ドバイのUAEダービーとの両にらみのようですが、血統にふさわしい働きは出来そうです。しかし、ここで2着に追い込んできたマッキーマックスの存在が気になります。新馬を勝って2戦目というキャリアでこの好走、器の大きさはこの先を楽しくさせてくれそうです。
まだ一月の時点、結論が見える筈もないのですが、去年のタニノギムレットがシンザン記念を勝って階段を上っていったのを考えると、この辺にクラシック馬はいるのかもしれません。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。