ジョワドヴィーヴルがダービー登録

2012年01月26日(木) 18:00

 桜花賞、オークス、皐月賞、日本ダービー、菊花賞。これらクラシックレースは普通の重賞競走とは違いレース直前の特別登録とは別に事前に専用の登録を行わなければなりません。1回目の登録締め切りは2歳の秋。そして、2回目の登録締め切りは今週なのです。

 牝馬の大半は桜花賞、オークスだけを選んで登録しますが、ジョワドヴィーヴルは1回目の時点で「日本ダービー」の登録を済ませています。そして、今週の2回目の登録でも、やはり「桜花賞、オークス、日本ダービー」の3レースを登録することになりました。

ジョワドヴィーヴル

「まだ登録だけで(日本ダービーへ)出走させると決めたわけではない」(松田博師)

 と、あくまでも“ダービー出走の可能性”を残すための登録、とのこと。とはいえ、2007年のウォッカに続く“牝馬ダービー制覇”も夢ではないだけに、登録の段階だけでもドキドキワクワクしてしまいます。

 当のジョワドヴィーヴルは栗東トレセンに18日に戻ってきましたが、とっても元気がよさそうです。そして、運動中はちょっと警戒しながら他の馬の後ろをついて歩く姿は相変わらずですね。目標レースであるチューリップ賞まではまだ日がありますから、じっくり乗られて調整していくようです。

 さて、ジョワドヴィーヴルのお姉さんブエナビスタの話を少々。松田博資調教師が先日、ブエナビスタと再会したときの様子を話してくれました。

 今月初旬、無事ノーザンファームに到着したブエナビスタと再会を果たした松田師は、有馬記念からまだ10日ほどしか経っていないにもかかわらず、今までにない変化を見せたブエナビスタにビックリしたそうです。

「体重が30キロ増えて、体全体がふっくらと丸みを帯びていた。いままで放牧に出したときなど、すぐに体重は増えることはあった。でも、そのときは腹まわりがポコッと増えるかんじで体全体が丸くなることはなかったんだ。しかも、これまでにないほどうるさかった。レースから離れると、たった10日でこれほど変わるものなんだなぁ。驚いたよ」(松田博師)

 同じ放牧でも、課されるメニューは違うのでしょう。それにしても、競走から離れたブエナはずいぶんと変化が見られたようですね。それでも、松田師は「まぁ、元気そうでよかったよ(笑)」と、お嫁入りしたブエナのことをとても愛おしそうに話していました。また次回、再会したときはどんな様子なのか聞いてみたいと思います。

 今週はゼログラヴィティーがデビューします。29日、京都芝2000m戦に出走予定です。

ゼログラヴィティー

「調教の動きはいいよ。明日(金曜日)ゲートからの調教をする予定」(松田博師)とのこと。松田厩舎は馬体重をはかる習慣がありませんが、この馬は「450キロぐらい」とのことでした。素直そうな印象ですし、新馬からじゅうぶん戦えるのでは、と思います。

 根岸Sはサクラシャイニーの走りを楽しみにしています。ダートに変わって3連勝。

サクラシャイニー

「ダートのほうが適正があったということでしょう。路線変更してよかったと思います」と羽月師。

「右回りだと内にもたれるところがありますが、左回りならとてもスムーズに走ります。東京ダート1400mというのはサクラシャイニーにとって最適な出走条件でしょう」(羽月師)

 勢いに乗って重賞の壁もクリアしてほしいですね。期待しています。

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

新着コラム

コラムを探す