内田騎手、久々を感じさせない騎乗振り

2012年02月03日(金) 12:00

 先週のロードカナロア、強かったですね〜。

 安田厩舎から、またまた芝・短距離路線での大物が誕生ということになりましたぁ。しかも担当されるのは、カレンチャンと同じ岩元さん。

 しかも現時点での安田厩舎から高松宮記念に出走を表明しているダッシャーゴーゴーもいますし、賞金面でクリアすれば出走させたいと考えている他の馬も存在しますので、多ければ最大で5頭出しということも十分に考えられそう。凄すぎです。

 当の安田陣営は、「うちは、芝の短距離か、ダートの中距離にかたまりやすい気が…。もちろん凄いことなのですが、どうしてもレースがかさなってしまうので…」と、嬉しい悲鳴も。

 今後はクラシック戦線や、マイル路線、芝の中距離路線でも活躍馬を輩出していきたいと思うところがあるようです。

 さて話は変わり、今開催の東京競馬から内田博幸騎手が復帰をされましたぁ。復帰初戦であった土曜日7レースのパドックは、いつも以上の人の多さ。

そして内田騎手が姿を見せると、
「内田さん、お帰り」「待っていましたよ」
「ガンバって下さい」と、本当にたくさんの声援がありました。

 そして内田騎手が馬に跨ろうとした瞬間には、拍手が沸き起こり、その音に馬たちがビックリするシーンが…。

 パドックでの拍手、これは馬たちにとっても始めての経験ゆえ、驚いたことでしょう。それにしても久々を感じさせない騎乗振り。お見事です。

 復帰前に、(この際だから、自分が最も体が動けていたと思えるまでトレーニングを行い、体を万全の状態に整えて復帰する)と決意したと聞いていましたが、あの騎乗フォームに相当な時間と負荷をかけたのだなぁ〜と、本当に凄い方だなぁ〜と改めて感じるものでした。

 また体だけではありません。ケガによっての復帰後、騎手が戦わなければならない心の面、恐怖心や焦りといったものに対しても、それを感じさせない馬上での姿。まさにこの方はプロだなぁ〜と、益々尊敬をしました。

 さて今週は、きさらぎ賞と東京新聞杯。きさらぎ賞はワールドエースに再度期待します。中1週とハードではありますが、若駒S時よりも馬自身は落ち着いているようにも見えましたし、小牧騎手が跨っての追いきりもスムーズで、しかも最後は弾むようなフットワーク。前走時前よりも好印象を受けました。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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