2012年02月02日(木) 18:00
来週、京都記念出走を控え、ウインバリアシオンの気配がすごく上がっています。
水曜朝は安藤勝己騎手を背に、ウッドチップコースで併せ馬を行いました。後ろから追いかける展開でしたが、ゴールではきっちり追いつき併入しています。
「安藤騎手もいい動きだったと誉めてくれた。まだ若干余分な肉もついているが、うっすらアバラも浮いてきているし、休み明け初戦としては十分な仕上がりだと思う。今日と来週の追い切りでしっかり仕上がると思う」と竹邑厩務員。
前回、レポートしたときはお腹に明らかに“一枚分”の脂肪がのっているかんじでしたが、かなりすっきりしてきた印象です。このあと、阪神大賞典→天皇賞・春と連戦を控えているので、このくらいでちょうどいいはずです。
「今年は何とか結果がほしいね」と松永調教師。今年の京都記念は結構なメンバーが揃いましたが、その中でも十分戦えるだけの仕上がりだと思います。
そして、ウインバリアシオンの隣の馬房にマルカフェニックスが帰ってきました。
2010年11月、スワンSを優勝した直後に右前浅屈腱炎を発症。長期休養を余儀なくされました。そのとき、すでに6歳。最近では新しい治療方法が出てきたとはいえ、屈腱炎が治りにくい病気であることには変わりありません。あれから1年数か月、ここにきてようやく復帰のメドが立ち、栗東トレセンへ戻ることになったのです。
「体重は540〜50キロはあるだろうね。最後に走ったスワンSがプラス体重で太かったから、復帰戦にはここから20〜30キロ絞りたいね」と竹邑厩務員。復帰戦は阪急杯かオーシャンSを予定しています。
「とにかく無事に」と松永調教師。願わくば名前どおり、“不死鳥”らしい復活を遂げてほしいですが、とにかく無事に完走してレース勘を取り戻すことが先決でしょう。
今週のエルフィンSに出走するタガノキャンドルは前走、小倉のネモフィラ賞では滞在先の小倉競馬場の馬房の中に敷いてある麦乾を食べてばかりいたとか。その影響もあってか予定より体が太くなってしまいレースでも精彩を欠いて6着に敗れています。
とにかく、いつ何時でも食欲だけは落ちたことがないそうで「そこにあるものをすべて食べてしまう」(大當助手)のだそう。この中間は、口の中に少し炎症を起こしていたこともあってヨダレが出続ける症状が出ていたのですが、それでもなぜか食欲だけは落ちませんでした。まぁ、ここまで徹底しているのも立派です。
「とにかく元気はいいし、今回は予想外のものを食べてしまう心配もないので少しは絞れた状態で出走できるでしょう。」(大當助手)
前回のようなことはない、と信じることにしましょう。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)