共同通信杯・京都記念は1点勝負でOK!

2012年02月11日(土) 20:00

 先週の当コラムでは、井内利彰氏がガルボとギュスターヴクライを、奥田隆一郎氏がワールドエースを、古澤秀和氏がワールドエースとガルボをそれぞれ推奨。各氏の見解を参考に的中された方も多いのではないでしょうか。

 一方、私(伊吹雅也)の展望は的外れなものとなってしまい、大変申し訳なく思っております。そして、さらに申し訳ないことに、私は先週のWIN5を的中させているのです。無論、こちらでの展望を基に買った“本線”(ちなみに計24通り)は無残に外れているのですが、押さえで購入した“別線”(計28通り)が的中。当日は東京競馬場のイベント『オープン型レーシングセミナー』に出演しており、WIN5の買い目も事前に告知していたため、公表しないわけにはいかなくなってしまいました。

 私が先週のWIN5を的中できたのは「魅力を感じた穴馬(先週ならガルボなど)が勝ち、なおかつ手頃でオイシイ配当になったら的中する」という条件の“別線”を買っていたから。言わば、小手先のテクニックだけで的中まで持って行ったわけです。このテクニックをまとめた新刊『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)がちょうど今週末に発売されましたので、興味の湧いた方はぜひご一読ください。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京11R 共同通信杯
 ディープブリランテが圧倒的な人気に推されるレースでしょうが、調教内容を見ると決して信頼はできないというのが私の見解です。エネアドは戸田博文厩舎の鉄板調教で仕上げられており、南P追い切りは先週の東京新聞杯を勝ったガルボと同じ。絶対的人気馬の不安を追い風に調教適性をフルに発揮してくれることでしょう。

推奨馬:11.エネアド

●今週の多点買いレース
→小倉11R 桜島S
 ハナにこだわりたいメンバーが集まっただけに、最後は調教量が勝利の決め手になりそうな1600万下のレース。人気差、実力差を一杯平均や標準多めといった調教内容の質で埋めることができるはずです。前走休養明けだったシルクダイナスティは今回の追い切りが勝った時に非常に近い内容。ダートムーアも前走休み明けを叩いて今回の調教パターンが勝った時に似ています。あとは一杯平均トラック主体のミッキーバラード、標準多め併用のクリュギストまで押さえれば十分です。

推奨馬:1.ミッキーバラード、3.クリュギスト、6.シルクダイナスティ、8.ダートムーア

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→小倉11R 桜島S
◎クリュギスト
 小倉ダ1700mは3戦3連対のコース巧者、その中に現クラスの連対も含まれている。休養明けを叩いて良化、前走から好調期間に入ったので信頼度は高い。能力×適性ともに高評価となるため、1点勝負に推奨したい。

推奨馬:3.クリュギスト

●今週の多点買いレース
→東京10R 雲雀S
 ◎プリンセスメモリーは、3歳時に直結コース・東京マイルのクイーンCを連対。その後はオープンクラスで惨敗続きも、4走前から条件戦に出走して同コースの国立特別を勝利した。今回も条件戦で得意の東京芝コースの短距離戦、大駆けを期待できる。▲サザンスターディを穴で狙う。東京芝1400mで3勝しているコース巧者。さらに現クラスは、同コースと直結コースの阪神芝1400mを連対している。もっとも得意なコースで好勝負になる。その他では、○シルクウェッジと△サクラゴスペルを評価する。

推奨馬:2.プリンセスメモリー、3.シルクウェッジ、4.サクラゴスペル、15.サザンスターディ

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都11R 京都記念
 ここはこれといった逃げ馬がおらず、スローはほぼ確実。究極の瞬発力勝負が濃厚で、そんな流れに強い馬で勝負したい。候補はダークシャドウ。馬体構造からはそれほど軽い馬場に向いているようには思えないタイプだが、実績は軽い馬場で多く残している。特に毎日王冠は完全に勝ちパターンだったリアルインパクトを鬼脚で捉えた。ここは内枠でロス無く進めるし、キッチリと勝ち切る場面と見る。

推奨馬:1.ダークシャドウ

●今週の多点買いレース
→京都10R 飛鳥S
 ここは混戦ムードで多点買いがオススメ。まずはナムラオウドウ。前走は惨敗してしまったが、その前走は圧倒的に内枠・先行が有利な馬場だった。今回は上り勝負で差しも利く馬場。この馬には合っているし、一気の差し切りまである。リヴェレンテは馬体充実。母父サンデーサイレンスの血統で速い脚もある。クラス慣れも見込め、勝ち負けになりそうだ。タガノエルシコも手先が軽くて軽い馬場が合うタイプ。これも前走で枠順に負けた感じだが、フラットな今回は勝ち負けになっても良い。オールザットジャズは昇級戦も通じる能力は持っている。妙味は感じないが、押さえは必要か。セイクリッドセブンは前走で枠順を利した組だが、今の馬場が合いそうなので押さえは必要。ここまで拾うとなるとリフトザウイングスも一応拾っておきたい。絞るなら前から3頭で。

推奨馬:1.ナムラオウドウ、2.リヴェレンテ、4.タガノエルシコ、8.オールザットジャズ、9.セイクリッドセブン、10.リフトザウイングス

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京11R 共同通信杯
 2007年以降の優勝馬5頭は、いずれも東京芝か新潟芝外回り、かつ1600〜1800mのレースにおいて優勝経験のあった馬。案外見落とされがちなのですが、東京競馬場(≒左回りでゴール前の直線が長いコース)に対する経験や適性を重視すべきレースと言えます。また、2007年以降の優勝馬は「前走3着以内」「オープン馬」という点も共通していました。これらの条件をすべて満たした馬は2007年以降[5-0-0-0]。5回とも該当馬は1頭ずつしかおらず、その1頭がいずれも傾向通りに優勝を果たしているのです。今年も該当馬はディープブリランテ1頭。断然人気とはいえ、無理に逆らう必要はありません。

推奨馬:2.ディープブリランテ

●今週の多点買いレース
→東京10R 雲雀S
 今年の1回東京芝1400m(2月11日終了時点)は、新馬と未勝利を除くと、前走で1400m以下のレースに出走していた馬が[0-3-0-24]。昨年の同時期の開催もそうでしたが、距離短縮組が圧倒的に優勢です。狙ってみたいのはタツミリュウ、ピースピース、セレスマジェスティ、サザンスターディの4頭。いずれも前走が1600mでしたし、セレスマジェスティとサザンスターディは相性のいいジョッキーに乗り替わる点も強調できます。また、三浦皇成騎手とチーフベアハート産駒、蛯名正義騎手とニジンスキー系種牡馬の産駒もそれぞれ好相性。一変を期待できそうです。

推奨馬:1.タツミリュウ、11.ピースピース、14.セレスマジェスティ、15.サザンスターディ

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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