2012年02月16日(木) 18:00
先月、栗東トレセンへ帰厩したジョワドヴィーヴルですが、今年初戦のチューリップ賞に向けていよいよ本格的な調教を再開しました。すでに15-15程度の調教はこなしていたジョワドですが、15日(水曜)朝の追い切りではウッドチップコースで89.1-72.7-41.9-12.6秒をマークしています。今週は火曜日に一日中、雨が降っていたため、馬場がひじょうに悪い状態でした。それでこの時計ですから、滑り出しは上々といえるのではないでしょうか。
ジョワドヴィーヴル
先週の京都記念、ウインバリアシオンには心配させられました。4コーナー過ぎ、鞍上の安藤騎手が何度も左右に振り返っており、直線では本格的に追われていませんでした。そのアクションで故障を連想した人はわたしだけではないはずです。それでも、ゴールまで完走しているし、パトロールを見ても必要以上に脚をかばっている様子もない。なんともすっきりしなかったので、厩舎へ様子を見に行きました。すると、そこにはいつもどおり元気なウインバリアシオンの姿が…!!
「僕も故障を疑って、すごく心配したけれど。大丈夫でした」と竹邑厩務員。
安藤騎手のコメントや厩舎のはなしを総合すると、4コーナー手前で滑って体勢を崩したため、トモがついてこなかったとのこと。目標レースはまだ先ですし、レースとはいえ、この寒い時期に無理しては今後に響きますからね。必要以上に無理をさせないよう、鞍上が判断したようです。
ウインバリアシオン
それにしても、あの流すような上がりの脚で35秒4を記録するのですから、やはりこの馬は相当なものです。「次の競馬ではファンの皆さんを喜ばせる競馬をしないとね」と元気いっぱいの愛馬を見やりながら竹邑厩務員はつぶやきます。オルフェーヴルとの再対決、楽しみにしていますよ。15日朝、レース前の予定どおり、ノーザンファームしがらきへ短期放牧に出ており、数週間で栗東トレセンに戻る予定。次走は阪神大賞典か日経賞になりそうです。
ジーピークロス
今週のポリトラックの追い切りでは馬場が悪いなか、上がり11.1秒を馬なりでマーク。血統的な魅力はもちろん、初戦から勝負できそうなタイプというのもいいですね。
「追い出すと走るフォームがグッと沈みます」と担当助手さん。その走り、日曜日にしっかりと見ようじゃありませんか。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)