高配当決着の可能性大、メインは点数を絞り込む

2012年02月18日(土) 20:00

 今週のWIN5対象レースは多頭数ばかり。16頭立てが4レース、14頭立てが1レースなので、このまま開催されると出走頭数(78頭)は歴代6位タイ、組み合わせ総数(91万7504通り)は歴代5位となります。通常の式別もそうですが、出走頭数(≒組み合わせ総数)が多くなればなるほど平均配当は高くなるもの。実際、これまでに組み合わせ総数が90万通りを超えた5回はいずれも100万円を超える高配当決着で、歴代最多の141万48通りだった2011年10月30日には1億6213万1980円の高額配当が飛び出しました。

 当然ながら、今週のWIN5もかなりの高配当決着が期待できそう。もちろん、闇雲に人気薄を買っていると総点数が膨れ上がってしまいますから、「絞るところは絞る」「広げるところは広げる」という方針でメリハリのある買い目を作りたいところです。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京11R フェブラリーS
 ここはトランセンドの1点にします。単勝1倍台の馬はその馬に調教的な不安がなければ1点、不安があれば消して他馬、という選択が結果的に買い目を減らすベストな方法だと考えています。トランセンドの調教内容は昨年のフェラブリーSを制した時と同じ。最終追い切りの動きからも気になる点は一切なく、これで負けたら仕方ないという感じです。

推奨馬:15.トランセンド

●今週の多点買いレース
→東京9R セントポーリア賞
 フルゲートの3歳500万下。設定された条件が難しいため、何頭選べば的中につながるか想像も難しいところですが、こんなレースは体調がいい馬を重視。まず栗東所属馬のビームライフルは今週の重い坂路でしっかり併せ馬先着の前向きさを見せ、メイショウスザンナは同じく重いCWで軽快な動きで併せ馬先着。この2頭の状態はイチオシです。あとは標準多め併用の最終追い南Pという東京芝中距離に最適に仕上げられたアドマイヤリリーフ。調教内容からはこの3頭が他を引き離しています。

推奨馬:1.ビームライフル、5.メイショウスザンナ、14.アドマイヤリリーフ

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の多点買いレース
→東京10R アメジストS
 ラヴェルソナタ…直結コースの新潟芝2000m外で500万クラス、直結コースの東京芝2400mで1000万クラスを勝ち上がった。東京と新潟ばかり出走しており、左回りの中距離戦を得意にしている。休養明けの前走を叩き、変わり身を警戒する。

トランスワープ…この距離は得意で、東京芝2000mでも1000万特別を勝っている。前走にて1000万クラスを圧勝したことから、昇級緒戦でも通用する。

ノーステア…前々走にて同コースの現級を連対した。前走は距離2400mで5着までだが、2000mに戻って巻き返せる。

推奨馬:4.ラヴェルソナタ、8.トランスワープ、2.ノーステア

●今週の1点勝負レース
→東京9R セントポーリア賞
オコレマルーナ…デビューから東京芝コースを3戦して好走している。前走は直線で詰まりながらも、抜け出してからの差し脚には良いものがあった。今回も東京芝コースに出走して、勝ち負けになる。

推奨馬:オコレマルーナ

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京11R フェブラリーS
 ここはトランセンド1点で勝負したいレース。土曜日の東京ダートコースの傾向はパワータイプ有利。ならば切れで勝負するタイプの切れ味を、バテずにワンペースで走り続けられるトランセンドの走りが封じ込めそうだ。このメンバー構成なら誰も競りかけないだろうし、ここは頭で信頼したい。

推奨馬:15.トランセンド

●今週の多点買いレース
→京都11R 洛陽S
 人気を集めそうなトーセンレーヴで決まってしまうかもしれないが、みなが決め打ちしそうなレースだけに、あえて他の馬をフォローしておきたい。まずはキングストリート。骨折明けを叩かれて良化が見込めるし、京都のマイル戦はこの馬にとって最適とも言える条件。やや渋り加減の馬場も合っているし、ここは頭まであっても良い場面。ガンダーラの前走は気の悪いところが出たが、本来の力を出し切ればここでも差はないはず。トーセンレーヴは当然押さえが必要。

 あとはスマートステージが有力。直線平坦のマイル戦はこの馬にとってベストと言える条件だろう。狙うならワイルドラズベリー。掛かる面があるので1200mに使われてきたのだが、結果的に合わなかったということだろう。実績のあるマイル戦で見直ししたい。

推奨馬:10.トーセンレーヴ、7.キングストリート、8.ガンダーラ、12.スマートステージ、15.ワイルドラズベリー

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都10R 河原町S
 今年の1〜2回京都ダート1400m(2月18日終了時点)は、1000万下から上のクラスに限ると1〜4枠の馬が[2-1-4-45]。圧倒的に外枠有利ですし、内めの枠から連対を果たしたのは先行力、コース適性とも申し分ない水準にあった馬だけです。1〜4枠を引いた馬にそこまでの存在が見当たらない以上、このレースも5〜8枠の馬が上位争いの中心となるでしょう。

 1頭に絞り込むならメイショウマシュウ。最内枠を引いてしまった前走でも勝ち馬とタイム差なしのところまで追い込んできましたし、この枠なら素直に信頼できると思います。コンビ実績のあるジョッキーなので乗り替わりも問題ありません。

推奨馬:9.メイショウマシュウ

●今週の多点買いレース
→東京9R セントポーリア賞
 昨年の1回東京芝1800mは、新馬と未勝利を除くと、前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-5-4-39]。ある程度の先行力がなければ勝ち切れないコースです。また、前走で1800m未満のレースに出走していた馬は[0-0-0-19]。マイラーに近いタイプが苦戦しています。

 人気を集めそうな馬のうち、メイショウスザンナ、オコレマルーナは脚質、距離適性ともやや不安。新馬を好内容で勝ち上がったヴォードヴィリアンも、レースぶりを見ると付け入る隙がありそうです。これなら、先行力のあるマイネルカーミン、ロジメジャー、中距離適性の高いハイクラウンあたりを中心に手を広げるべきだと思います。

推奨馬:2.マイネルカーミン、9.ヴォードヴィリアン、12.ロジメジャー、13.ハイクラウン

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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