今月末デビュー予定!桜メガチャンプ

2012年02月23日(木) 18:00

 今週は2月最後の競馬ですか。来週の競馬は3月。2月が短いとはいえ、季節が過ぎるのはアッという間ですね。桜花賞、皐月賞への出走を逆算すると、今週には新馬、未勝利を勝ち上がらないといけませんね。だから、いまの段階でデビューが間に合いそうにない馬は必然的にオークス、ダービーへ目標を切り替えることになります。

サクラメガチャンプは3/18デビュー予定

サクラメガチャンプは3/18デビュー予定

 サクラメガワンダーの弟にあたるサクラメガチャンプは無事ゲート試験に合格しています。デビュー戦に向けてピッチをあげていますが、初戦は3月18日の芝2000m戦の予定。上同様、皐月賞には間に合いそうにありません。

「この兄弟で新馬戦に間に合ったのはサクラメガワンダーくらい。血統的に奥手だから無理はさせたくないですね。」と友道師。

 確かに、2つ上のサクラメガスターは4月の未勝利戦デビューでしたし、1つ上のメガプリティはデビューも果たせませんでした。

「この肌馬は父親の血を引き出すところがありますね。メガワンダーがグラスワンダーに似ていたように、メガチャンプは父のシンボリクリスエスがよく出ています。スピードタイプというよりパワー型。焦らずデビューに向けて調整していきたいと思っています。」(友道師)

ジョワドヴィーヴル、遅れも計算のうち

ジョワドヴィーヴル、遅れも計算のうち

 来週のチューリップ賞にむけて2歳牝馬チャンピオンのジョワドヴィーヴルが1週前追い切りを行っています。相手は弥生賞出走予定のトリップ。先週に続いて悪天候の影響でとても馬場が悪い中での追い切り。しかも相手は調教駆けするトリップでした。先週の段階で松田師は「ピッチを上げていかなければ」と話していました。裏を返せば鍛える調教で知られる松田厩舎のわりにはややゆったりとした調整をしてきたということだと察します。そして、陣営はそのあたりもすべて逆算してこの組み合わせで追い切りを行ったはず。結果としてゴールでは3馬身ほど遅れましたが、まだ調整過程ですしこれも計算のうちでしょう。

トリップ

トリップは弥生賞に向け順調

「順調に追い切りを消化できていることが大切。去年の暮れは一時的に体が減ったこともあったが、もうそのころのような不安はない。トモに張りが出ていいからだになってきた」と笑顔の松田博師。「これからレースを重ねるにつれて徐々に体が増えていくだろう。」(松田博師)とのことでした。

 なお、来週は福永騎手を背に追い切る予定になっています。

 一方、先着したトリップは弥生賞に出走予定。その動きが示すとおり順調そのものです。ここで無事クラシックの権利がとれたら、ダービーではこの組み合わせでの対決が見れるかもしれませんね。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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