船橋S

2012年03月30日(金) 18:00

 またまた週末の天気予報が怪しい。なかなかこの周期を抜け出せなくなっているが、今週の予報は土曜日の午後に降雨があるのみ。そう多量の雨の予報はない。ちょっと渋って、ここまでに少々荒れている芝だから、全体に少し時計がかかる程度だろう。

 昨年のこの時期の中山は大震災の影響で行われていないが、2010年のこの開催を振り返ると、今年と同じように今週から「Bコース」に移動柵が設置された。内枠の方が心持ち走りやすかった記録が残っている。今年もそうだとは限らないが、推測するなら、Bコースに移ってやや内の馬有利と考えていいかもしれない。

 狙いのロードバロック(父ロックオブジブラルタル)が、内の2番枠を引いた。当然、馬群につつまれる危険は否定できないが、いつもの年よりは各馬が内にこだわるような芝コンディションではない。この馬、この1600万条件の中山1200mでは、4戦して勝ち馬と「0秒5、0秒3、0秒1、0秒2」の接戦に持ち込んでいる。最初の2回は1分07秒台の高速決着であまり惜しくなかったが、ちょっと時計を要した1分08秒台の最近2戦はあと一歩だった。1度除外されて間はあいたが、デキはいい。はずむような最終追い切りだった。

 2走前の市川Sの1分08秒8。5走前のセプテンバーS1分08秒3(上がりは33秒1)の内容で勝ち負けに持ち込めるだろう。すっかり善戦マンのイメージが定着し、中山1200mの好成績のわりに人気にならない魅力も大きい。

 同じようにこのクラスの中山1200mで、あと一歩でこのクラス突破が見えているキングレオポルドが強敵。ロードバロックと同様、少し馬場が渋った程度は苦にしない。

 大駆けの期待は、時計不足(持ちタイムは1分08秒5)のため人気薄だが、得意のこのコースなら2走前の内容で足りると思えるトウショウフォアゴ。少々ムラな成績を残す5歳馬だが、ツボにはまればここでも十分に通用する。人気の1頭ツルマルジュピターも1番枠だから、先行の利をフルに生かせる。

 アラマサローズ、ミスクリアモン、アスターエンペラーを連の押さえとする。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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