1回中京競馬が閉幕し、今週は久々の2場開催。WIN5の発売締切時刻は14:25(JRAダイレクトは14:20)に繰り上がりますのでご注意ください。

　さて、今週は3歳限定のオープン特別2鞍(マーガレットS、伏竜S)がWIN5対象レースに組み込まれています。これまでにWIN5対象レースとして開催された世代限定(2歳、3歳)のオープン特別はわずか3鞍。非常に珍しい構成と言えるでしょう。

　ちなみに、その3鞍を制したのはいずれも単勝オッズ4倍未満の馬でした。WIN5導入以降に行われた全レース(3月24日終了時点)を集計対象としても、世代限定のオープン特別で単勝1番人気馬だった馬は勝率47.1%、世代限定の重賞で単勝1番人気馬だった馬は勝率30.8%。「世代限定のオープン特別は同条件の重賞より荒れにくい」と言えそうです。もちろん、実際に荒れるかどうかは出走メンバー次第でしょうし、そもそもWIN5導入前にこのような傾向はなかったので、はじめから人気サイドありきで買い目を組み立てる必要はないはず。ただ、「迷ったら人気サイドに寄せる」というのはひとつの手かもしれません。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神11R　大阪杯
　今週のWIN5で1点に絞るなら、休養明けでも仕上がり良好、むしろ休養前の有馬記念と比較して大幅に良化が見込めるローズキングダムでしょう。以前から休養明けは得意な部類でしたが、今回は余力がない状態での有馬記念から放牧充電したことによって本来の馬体が戻ってきました。最終追い切りはラスト1Fが少し遅くなってしまいましたが、併せ馬の相手が頼りなかったのが原因。この馬としては真っ直ぐ走れたことが収穫ではないでしょうか。

推奨馬:8.ローズキングダム

●今週の多点買いレース
→阪神10R　マーガレットS
　過去5年に遡って1着馬の調教タイプを調べると、坂路単一調教の勝利しかないレース。レオアクティブを筆頭に末脚怖いトラック単一調教馬はいますが、そこはバッサリと切ります。坂路単一調教馬は数多くいますが、その中でも1回2回阪神開催の芝1400mに良績を残す安田隆行厩舎のアンチュラス、湯窪幸雄厩舎のキリシマトリオ、そしてフィリーズR2着のビウイッチアスと絞ります。

推奨馬:3.キリシマトリオ、4.ビウイッチアス、14.アンチュラス

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神10RマーガレットS
　レオアクティブは、2歳G1レースの朝日杯FS・3着馬。実績馬は中距離のクラシック路線を歩むため、この距離のオープン特別に出走すれば能力上位。叩いた上積みも見込めるので、信頼度は高い。

推奨馬:2.レオアクティブ

●今週の多点買いレース
→中山9R春風S
　ブルーデジャブは、前走にて直結コース・阪神ダ1200mの1000万クラスを圧勝した。叩き3走目で能力は出せるうえ、直結コースを勝ち上がった勢いもあるため、昇級緒戦から通用する。キングオブヘイローは、前走にて直結コース・阪神ダ1200mの現級を連対した。休み明けを叩いた前走で変身、今回も好調とみる。前走で距離1200mに対応できたので、今回も注目したい。ハッピーカオルは、中山ダートで4勝をあげているコース巧者。同コースを連勝中の今回も勝ち負けを期待する。

推奨馬:6.ハッピーカオル、8.キングオブヘイロー、16.ブルーデジャブ

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→中山10R伏竜S
　ここはハタノヴァンクール一点で攻めたい。二度の芝への挑戦は不発に終わったが、ダートでは格別の強さを見せている。未勝利戦の圧勝も素晴らしい内容だったが、500万下の前走でも同じようにぶっちぎって見せたのは能力の証。時計が早くなっても大丈夫だし、中山コースも向きそう。ここは連勝を期待。

推奨馬:10.ハタノヴァンクール

●今週の多点買いレース
→阪神11R大阪杯
　ここは数頭買っておきたいレース。まずはナカヤマナイト。写真を見ると素晴らしい体付きになっているし、レース内容を見ても本格化を感じる。ツナギが立ち気味で道悪馬場もこなせるし、ここは勝ち負けに持ち込めそうだ。トーセンジョーダンはデキはまだ8割5分程度に感じるが、それでも実績は断然上。力の要る馬場もこなせるし、ここは押さえておく必要がある。フェデラリストは充実一途。体付きもドッシリして良くなっている。パワーがあって今の馬場はピッタリだろう。メンバーは強いが、勢いで突破できても良い。アーネストリーは休み明けになるが、今回は仕上がりが良さそう。グラスワンダー産駒でパワーがあって今の馬場も合いそうだし、マイペースで運べそうなのも良い。押し切る場面まであっても。

推奨馬:1.ナカヤマナイト、2.トーセンジョーダン、6.フェデラリスト、9.アーネストリー

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→中山10R　伏竜S
　前走がJRAのレース、かつダート1800m未満だった馬は2005年以降[0-1-1-18]。ヒヤシンスステークスを経由してきた馬やダート1800mに実績のない馬は割り引きが必要でしょう。一方、前走がダート1800m、かつ前走の4コーナーを5番手以内で通過していた馬は2002年以降[5-4-2-15]とまずまず安定しています。信頼できそうなのは藤岡佑介騎手とキングブレイクのコンビ。乗り替わりとダート替わりをきっかけに本格化した印象ですし、脚質も申し分ありません。他の馬がそれぞれ何かしらの不安を抱えている分、ここは1点勝負での突破を狙いたいところです。

推奨馬:6.キングブレイク

●今週の多点買いレース
→阪神10R　マーガレットS
　今年の1〜2回阪神芝1400m(3月31日終了時点)は、4コーナーを4番手以下で通過した馬が[1-5-5-72]。また、昨年の2回阪神芝1400mも、Bコースで開催されたレースに限ると4コーナーを5番手以下で通過した馬が[1-1-6-72]と苦戦していました。また、このマーガレットステークスは実績馬が信頼できないレース。負担重量が57kgだった牡馬は2007年以降[0-1-0-4]、同じく負担重量が55kgだった牝馬は2007年以降[0-0-0-2]と期待を裏切りがちです。なかなか荒れない世代限定のオープン特別ですが、ここまで条件が揃っていれば人気薄の先行馬を狙いたいところ。前走で逃げ切り勝ちを収めているキリシマトリオ、展開の向かなかった前走は度外視できるメイショウヒデタダ、位置取り次第では巻き返せそうなアイラブリリ、休養明け2戦目のレディーメグネイトなど、できるだけ手広く押さえたいと思います。

推奨馬:3.キリシマトリオ、7.メイショウヒデタダ、12.アイラブリリ、13.レディーメグネイト