2012年04月09日(月) 15:00
『結果も父似であれ、ワールドエース』
池江師にとってワールドエースの父・ディープインパクトはやはり“特別な馬”だ。
ディープインパクト・菊花賞優勝時
そのディープインパクトと似ていると評価されるのがこのワールドエース。
「ディープインパクト産駒らしく手足が軽い。走るフォームも似ているし、抜け出すときの足も速い」とベタ誉めだ。
父・ディープインパクトは3歳12月19日の新馬戦を勝ったあと、1月22日の若駒S、3月6日の弥生賞を連勝し4月17日の皐月賞へ駒を進めた。初GIまでにステップは3戦。レース間隔はいずれも1か月以上あけるなど、ゆったりとしたローテーションで駒を進めた。
父似のワールドエース
「皐月賞と似ているコーナー4つのコースで上手に競馬ができるか」という課題を課したのだ。その結果は周知のとおり。この課題は無事クリアしたが、ゲートで潜ろうとして新たな問題が露呈した。だが、これについて池江師はあまり悲観していない。
「ゲートの練習はこの中間、何度か行っています。先日(4月4日)は福永くんにも確認してもらいました」
目指すは「日本ダービー」
池江師は管理馬に対して常に大きな目標を掲げて調整することで知られている。三冠馬オルフェーヴルにとっての大目標は周知のとおり「凱旋門賞制覇」だが、ワールドエースにとってのそれは「日本ダービー」だ。池江師は現状のワールドエースに対して「まだまだ幼くて、自由奔放なところがある」と辛い評価をつけているが、一方で日頃から「学習能力の高い馬」とも話している。父似のワールドエースなら、初GIという新たな課題もポンポンとクリアしてくれるのではないか。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)