2012年04月14日(土) 20:00
明日のWIN5は総組み合わせ数が77万4144通り(土曜17時現在)。今回よりも総組み合わせ数の多い回はこれまでに17回ありましたが、そのうち配当が100万円を切ったのは2回だけです。今年はただでさえ波乱の決着が続いていますけど、今回も高配当決着になる可能性が高いんじゃないでしょうか。
また、明日はダート1200mのレースが2つ(陽春ステークス、京葉ステークス)組み込まれている点も特徴的。先週までに行われたWIN5対象レースを集計すると、ダート1400m未満で単勝1番人気に推された馬の勝率は23.8%止まりでした。その他のレースは勝率32.2%ですから、比較的荒れやすい条件と言えます。ちなみに、ダート1400m未満のレース結果を詳しく見てみると、前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを2番手以内で通過していた馬は[2-5-5-51](勝率3.2%)。芝のレースやダート1400m以上と比べても逃げ馬があまり勝ち切れていません。先行有利というイメージを抱きがちな条件ですが、WIN5対象レースになるくらいの上級クラスはそうとも言い切れず、この辺が波乱続きの原因と言えそう。もちろん、出走メンバーや馬場状態にもよると思いますけど、一応アタマに入れておきたい傾向ですね。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →福島11R 奥の細道特別 調教タイプから1点に絞れるのがこのレース。福島芝2600mは一杯に追われていることが重要なコースで、特にコーナーリングが6回あるだけに、トラック調教の適性も問われます。このレースで一杯平均トラックはアルジェンタムだけ。もともとこのクラスは卒業できる能力を持っているだけに、調教適性の助けがあれば、信頼度の高い馬と言えるでしょう。
推奨馬:12.アルジェンタム
●今週の多点買いレース →中山10R 京葉S ハイペース必至のメンバー構成。いくら雨の影響が残る馬場だとはいえ、最後の急坂では様相が一転するはず。そんな流れに出番となるのが坂路で本数多く調教されている馬。シゲルソウウン、シャウトライン、サウンドアクシスがこのタイプに該当しており、あとは坂路で一杯に追われているトーホウチェイサーまで押さえれば万全。
推奨馬:7.サウンドアクシス、10.シャウトライン、13.シゲルソウウン、15.トーホウチェイサー
【奥田隆一郎のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →福島11R 奥の細道特別 シンボリボルドーは、4走前に今回と同じ距離のローカルコースを勝っている。昇級緒戦こそ惨敗したが、近2走は現級を好走。今回は得意の距離に戻るため、勝ち負けになる。
推奨馬:2.シンボリボルドー
●今週の多点買いレース →阪神11R 淀屋橋S ボストンエンペラーは、直結コースの中山芝1200mで前走と3走前に現級を連対している。直線に坂のあるコースのスプリント戦は得意で、今回も勝ち負けになる。キングレオポルドは、直結コースのアクアマリンSでボストンエンペラーと一緒に馬券になり、今回も好勝負できる。ロードバロックも直結コースの中山芝1200mで前走と3走前に、現級の馬券にからんだ。さらに前走の船橋Sはキングレオポルドに先着する2着に激走している。
推奨馬:6.ロードバロック、9.キングレオポルド、10.ボストンエンペラー
【古澤秀和のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →中山10R 京葉S ここは一点勝負したいレース。候補はゼンノベラーノ。中山コースは最も相性が良いコースだし、脚短い抜きの良い馬場も大きなプラス材料。土曜日の競馬を見ていると先行が圧倒的に有利だし、この相手なら速めのペースの好位の内を楽に取れそう。外枠の差し馬はキツいので、ライバルになりそうな馬も不利だし、ここはまず勝ち負けになるはず。ここを絞って他で買い目を増やしてもらえればと思います。
推奨馬:04.ゼンノベラーノ
●今週の多点買いレース →中山11R 皐月賞 ここは多点買いをしておきたいレース。まずは内からアダムスピーク。ツナギが立っていて筋骨隆々の体付きから、道悪馬場はこなせるはず。と言うよりも、むしろ他馬が気にすればこの馬にとっては有利な材料にすらなる。前走で馬体の成長を確認できたし、中山の適性も高いはず。内枠も引けた今回は勝ち負け必至。トリップは前々走がソエ、前走は休み明けで仕上げが甘かったことが敗因。今回は上積みが大きそうだし、前走のようなことはないはず。内枠を利してうまく運べば頭まで合っても良い。
ディープブリランテは依然折り合いに課題が残るが能力では引けを取らない。中間は馬具を工夫して追い切りでその成果が出ていたし、瞬発力を引き出せればこのメンバーでも勝ち負けできる器。ゴールドシップはズブいところはあるが、走るフォームの良さとしぶとさが身上。何より鞍上が完全に手の内に入れているし、この枠からでも良い競馬を見せてくれるだろう。タフな流れになれば浮上してくる。グランデッツァは前走のレース内容もそうだが、馬体が絞れた上に筋肉量がアップしていたのが良い。それがレースにつながった感じだ。ツナギが長くて不器用なタイプなのでこの枠も良いし、当日馬場が内から乾いて極端な馬場状態にならなければ、先ず勝ち負けに持ち込めるだろう。
推奨馬:2.アダムスピーク、3.トリップ、6.ディープブリランテ、14.ゴールドシップ、18.グランデッツァ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →中山10R 京葉S 今年の2〜3回中山ダート1200m(4月14日終了時点)は、1000万下から上のクラスに限ると単勝3番人気以下の馬が[0-8-7-104]。実績馬が能力を発揮しやすい舞台と言えます。また、単勝2番人気以内、かつ4コーナーを3番手以内で通過した馬は[7-0-0-0]。先行力のある馬はより信頼できるようです。冒頭に挙げた傾向とは真逆ですが、これだけ明確に偏っていれば捻る必要はありません。注目は岩田康誠騎手とケイアイテンジンのコンビ。実績や先行力は申し分ありませんし、今回は相手関係にも恵まれました。4〜5歳勢にある程度の票が流れるようであれば妙味もあると思います。
推奨馬:9.ケイアイテンジン
●今週の多点買いレース →阪神10R 陽春S 今年の2回阪神ダート1200m(4月14日終了時点)は、4〜8枠の馬が[0-0-2-28]。圧倒的に内枠有利です。また、前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを4番手以内で通過した馬は[0-0-0-13]。先行馬は割り引きが必要でしょう。注目したいのはカリスマサンスカイ、ケンエンブレムの2頭。それぞれ休養明け、乗り替わり(テン乗り)と不安要素はありますが、枠順や脚質は好走馬のイメージにピッタリなので、勝ちきれる可能性は相当に高いと思います。もう一頭挙げるならフィールドシャイン。ここ2戦は積極的な競馬をしているものの、決して先行力の高さが持ち味というタイプではなく、好枠を活かせればすんなり抜け出してくるかもしれません。
推奨馬:2.カリスマサンスカイ、4.ケンエンブレム、5.フィールドシャイン
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。