2012年05月05日(土) 20:00
先週4月29日のWIN5は総出走頭数(81頭)、総組み合わせ数(108万8640通り)ともに史上3番目の多さ。4レース目までは比較的順当な決着が続いたものの、5レース目の天皇賞(春)を単勝14番人気のビートブラックが制し、約2507万円の高額配当が飛び出しました。
一方、明日5月6日は総出走頭数が72頭で、総組み合わせ数は57万240通り(5月5日17時現在)。波乱が起きる可能性は先週よりも低いはずですし、仮にある程度の高配当決着となっても、それが妙味ある配当(=単勝支持率から導き出した理論値よりも高い配当)である可能性は小さいかもしれません。
ちなみに、天皇賞(春)を制したビートブラックの単勝支持率は約0.5%でしたが、WIN5の票数は前レース終了時の約0.135%(2万3691票→32票)まで減りました。過去の投票動向を見ても、「本命党は人気サイドばかりの組み合わせを買ってしまいがち」「穴党は人気薄ばかりの組み合わせを買ってしまいがち」という傾向があるようで、先週のように5レース中1〜2レースだけが荒れるパターンは妙味ある配当になりやすいようです。今週も、ある程度の妙味を追うならこうした傾向を意識しておくべきなのではないかと思います。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →東京11R NHKマイルC No.1予想のコラムにも記しましたが、過去5年を振り返って前走毎日杯で今回坂路で本数多く調教された馬の連対率が100%なレース。
今年の該当馬マウントシャスタは最終追い切りの動きも抜群。テン乗りになる岩田康誠騎手ですが、普段の調教からしっかりコンタクトをとっており、新コンビでより力強い走りを見せてくれると思います。
推奨馬:8.マウントシャスタ
●今週の多点買いレース →京都10R 白川特別 京都芝外回りの2400mで行われるレース。似た距離といえば、先週の天皇賞春ですが、上位を独占したのは併用調教。同じ長距離戦の外回りということで、このレースも併用調教、特に本数多い調教をこなしていると適性は高いと思います。
これに該当するのが、アドマイヤネアルコ、アルジェンタム、トーシンイーグルの3頭。これに先週の天皇賞春1着馬ビートブラックと同じ調教タイプの一杯平均併用フジヤマワカムシャを入れておきたいと思います。
推奨馬:1.フジヤマワカムシャ、4.アルジェンタム、10.アドマイヤネアルコ、11.トーシンイーグル
【奥田隆一郎のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →京都10R 白川特別 ミッキーマスカットは、長期休養明けを叩いた前走で良化をしめした。休養前に京都芝の外回りコースを勝っており、態勢が整う今回は勝ち負けになる。
推奨馬:12.ミッキーマスカット
●今週の多点買いレース →新潟11R 新潟大賞典 トーセンラーは、直結コース京都芝1800mの重賞きさらぎ賞を勝っている。昨秋は直結コース中山芝2200mのセントライト記念を連対、複数の直結コースの重賞を激走した。前走は直結しないコースの凡走で度外視、得意コースに替わって巻き返せる。
メイショウウズシオは、近3走で直結コースに連続出走して、2勝+2着1回の好成績をあげた。09年と10年に大阪-ハンブルクC連対馬が、新潟大賞典の馬券になっており、このローテは注意したい。
ナリタクリスタルは、同コースの新潟記念を昨年と一昨年に勝利した。新潟芝2000mでは、重賞を2戦2勝というコース巧者。休み明け3走目の走りごろに得意コースとなり、変わり身を警戒する。
推奨馬:7.トーセンラー、11.メイショウウズシオ、13.ナリタクリスタル
【古澤秀和のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →京都11R 鞍馬S ここは混戦模様だが、あえて1点勝負で挑みたい。
対象はオーセロワ。この相手ならテンのスピードで勝っているし、行き切ってしまえば今の馬場ならかなり有利。1200mで馬場が良い時は基本的に内枠が有利だし、好走できる条件は揃っている。問題は相手関係だが、有力馬が外に入ったのもこの馬にとって追い風。逃げ切りを期待。
推奨馬:2.オーセロワ
●今週の多点買いレース →東京11R NHKマイルC ここはカレンブラックヒルが有力だが、目標にされる展開で取りこぼしもあるので、多点買いレースとしておきたい。
まずはカレンブラックヒルだが、普通に回ってくればほぼ勝てそう。ただ、G1の1番人気、これといった逃げ馬がおらず目標にされる展開を考えれば取りこぼしは十分にある。ただ、候補としては当然入れておかなければならない。
次にハナズゴール。スローからの瞬発力勝負なら牡馬相手でも引けを取らない。有力牝馬を並ぶまもなく差し切った脚に注目。
クラレントは惨敗が続いているが、馬場が合わなかったことが敗因のほとんどだろう。今回は良い馬場でやれそうでし、軽い差し脚が生きる流れになれば突き抜けてもおかしくない。穴ならこれ。
あとはアルフレード。前走の惨敗で人気を落としているが、叩かれたことで明らかに馬体が良くなっているし、調教でもフットワークが変わってきた。人気妙味もあるし、ここは押さえておきたい一頭だ。
推奨馬:5.カレンブラックヒル、7.ハナズゴール、12.クラレント、17.アルフレード
【伊吹雅也のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →東京10R 端午S 昨年の2〜3回東京ダート2100mは、未勝利を除くと10〜16番枠の馬が[0-3-0-22]。外めの枠に入った馬は割り引きが必要でしょう。また、父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬も[0-0-3-20]と苦戦していました。注目は福永祐一騎手とスマートタイタンのコンビ。ここ2戦がいずれも素晴らしい内容でしたし、このメンバーが相手なら昇級でも信頼できると思います。もちろん、実績馬の大半が外枠に入った点も好材料です。
推奨馬:6.スマートタイタン
●今週の多点買いレース →京都11R 鞍馬S 昨年の3回京都芝1200mは、4歳以上のレースに限ると、前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを5番手以内で通過した馬が[1-1-1-25]。馬場状態が不良だったレースを除けば[0-0-0-13]と好走例がありません。さらに、このレースは11頭立ての少頭数。先行馬がそのまま押し切れる可能性は低いと思います。もっとも信頼できそうなのは昨年の優勝馬ベイリングボーイですが、休養明け2戦目のツルマルネオ、距離短縮で新味が出そうなルナキッズも魅力十分。可能な限り手広く押さえるべきでしょう。
推奨馬:3.ベイリングボーイ、5.ツルマルネオ、11.ルナキッズ
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。