混戦のヴィクトリアマイルは多点買い、葵Sを1点勝負で!

2012年05月12日(土) 20:00

 既にご存知の方も多いと思いますが、当サイトの『No.1予想』などでもおなじみの須田鷹雄氏が4月29日にWIN5で約2500万円の超高額配当を的中させました。日本競馬史の中でも、素性の明らかな人物が一度の的中で受け取ったものとしては一二を争う金額だと思います。的中から公表まで10日ほどかかっていましたが、これだけ配当が大きければそれも仕方ないんでしょうね。

 的中のポイントとなったのは、須田氏と私(伊吹雅也)の共著作『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)で紹介したWIN5攻略理論“須田メソッド”です。4月29日の須田氏は、対象5レースで人気サイドの馬を2頭ずつ、人気薄の馬を5頭ずつ(天皇賞春のみ7頭)ピックアップ。すべての組み合わせを買うと7×7×7×7×9=21609通り(216万900円)ですが、須田氏は「人気サイドの馬が4勝、人気薄の馬が1勝」という組み合わせだけ買うことで投資額を4万3200円に圧縮していました。さすがに毎週4万円ずつWIN5を買える方は少ないと思いますが、同書にはもっと少ない予算(数千円程度)でチャレンジする方法も書いておきましたので、ぜひ参考にしてみてください。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都10R 葵S
 今の高速京都芝に対応するにはスピードが必要。1200mになれば、やはり坂路調教馬が優勢という状況になります。このレースには該当する調教馬が数頭いますが、その中でも一頭に絞るならファインチョイスです。領家政蔵厩舎で最終追い切り栗東坂路のラスト1F12.3秒以下の成績は[9-1-1-21](検証期間2009.1.4から2012.4.15まで)と勝率が30%近くあります。最終追い切りでラスト1F12.1秒だった今回が勝ち頃でしょう。

推奨馬:1.ファインチョイス

●今週の多点買いレース
→京都11R 栗東S
 京都ダート1400mで行われた過去2年の栗東Sの勝ち馬は坂路調教馬。馬券圏内ということでも、6頭中5頭が坂路調教馬だったことを考えると、WIN5の対象になりそうなのはやはり坂路調教馬、ということでナムラタイタンを外すところから始まります。そして坂路調教馬は半数ほどいますが、その中でも好走時の調教内容に似ているトウショウカズン、ケイアイテンジン、インオラリオは上位。そしてシゲルソウサイは前走休養明けから大幅攻め強化で一考が必要。坂路調教馬ではありませんが、矢作厩舎のしがらき帰りは鉄板放牧。先週もヘニーハウンドが結果を出していますから、タイセイレジェンドまで押さえたいところです。

推奨馬:3.シゲルソウサイ、9.タイセイレジェンド、10.ケイアイテンジン、11.トウショウカズン、16.インオラリオ

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都10R 葵S
 ハクサンムーンは、3走前に直結コースの中山芝1200mを逃げ切った。その後の近2走は距離1400mのレースを惨敗したが、今回は1200mに戻るため変身を期待する。また、他の人気馬(ニシノスタイル・マコトナワラタナ)が、出遅れ癖のある差し馬であることから、ハクサンムーンが流れに乗れば逃げ切れる可能性が高い。

推奨馬:2.ハクサンムーン

●今週の多点買いレース
→東京10R 立夏S
 カリスマサンスカイは、3走前に東京ダートの1000万下を圧勝した。前々走で昇級緒戦ながら4着に好走して、クラスに慣れれば勝ち負けできる。前走は休み明けの阪神で敗れたが、東京での変わり身を期待する。スティールパスは、2-3走前に距離1200-1300mのレースを勝ちあぐねたが、前走で距離1400mに出走して圧勝した。今回も適距離1400mで、広い東京コースなら差し脚を伸ばせる。トシギャングスターは、2-3走前に直結コースの京都ダ1400mと中京ダ1400mを連対。前走の凡走から立て直し、巻き返しを警戒する。

推奨馬:6.スティールパス、10.カリスマサンスカイ、11.トシギャングスター

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京10R 立夏S
 ここは1点勝負の場面。スティールパスは前走1400mで圧勝したが、体型的にもこの距離がピッタリ。松田国英厩舎らしく筋肉がしっかりと付いた馬体で、昇級のここでも全く引けをとらない。ハンデも軽く見込まれたし、ここは頭まで突き抜ける場面だろう。

推奨馬:6.スティールパス

●今週の多点買いレース
→東京11R ヴィクトリアマイル
 ここは混戦と見て多点買いしておきたい。まずはアニメイトバイオ。ここ3走結果が出ていないが、それぞれの敗因ははっきりとしているし、今回はその敗因の大部分を占める馬場や距離がこの馬にとってベストのものとなる。人気は全く無さそうなので、ここはまずこの馬を買っておきたい。次にアパパネ。叩いて良くなるタイプだし、調教の動きからはそれなりに動けそうな気配を感じた。まだ余裕はあるだろうが、断然の地力で押し切る場面も。ホエールキャプチャの前走は明らかにデキが良くなかったが、今回は本来の張りや柔らか味が戻っている印象。条件も合っているし、ここは勝ち負けに持ち込んできそうだ。ドナウブルーは道悪の前走で大敗したが、基本的には良馬場でこそのタイプなので度外視して良いだろう。今回はパンパン馬場でやれそうだし、瞬発力勝負ならこのメンバーでも引けはとらない。2走前のような競馬なら頭まで十分ある。

推奨馬:5.アニメイトバイオ、7.アパパネ、12.ホエールキャプチャ、16.ドナウブルー

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都11R 栗東S
 今年の3回京都ダート1400m(5月12日終了時点)は、4歳以上かつ牝馬限定以外のレースに限ると、4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-1-3-39]。差し馬向きの展開になる可能性は低そうです。また、前走が1400m以外だった馬も[1-1-0-20]といまひとつ。素直にコース適性を重視すべきでしょう。信頼できそうなのは川田将雅騎手とトウショウカズンのコンビ。相性がいいジョッキーなので乗り替わりは問題ないでしょうし、京都ダート1400mへの適性も申し分ありません。

推奨馬:11.トウショウカズン

●今週の多点買いレース
→京都10R 葵S
 今年の3回京都芝1200m(5月12日終了時点)は、9-18番枠の馬が[0-0-1-28]。一方、16頭立て以上のレースで1-4番枠を引いた馬は[2-3-2-5]と安定しています。このレースも内枠の馬に網をかけたいところです。有力候補は芝1200mの重賞(2011年函館2歳ステークス)を制しているファインチョイスと、芝1200mの500万下を勝ち上がっているハクサンムーン、メイショウヒデタダ、アグネスハビット。3戦連続で展開に泣いているメイショウヒデタダは特に狙い目でしょう。

推奨馬:1.ファインチョイス、2.ハクサンムーン、4.メイショウヒデタダ、5.アグネスハビット

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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