東京開催はもう2週ありますが、開催日割の上では今週から夏競馬に突入。2歳新馬がスタートしたほか、4歳馬は収得賞金の半減措置によってクラスが再編されました。WIN5に限った話ではありませんが、向こう数か月は降級した4歳馬の取り扱いが最大のポイントです。

　昨年の夏競馬開幕(6月18日)から4週の間に行われた3歳以上、かつ1000万下か1600万下のレース(計36レース)を見ると、年齢別の勝率は3歳が9.1%、4歳が17.8%、5歳以上が4.2%となっています。500万下だと(昇級経験のない4歳もいるので)もう少し差は詰まるのですが、やはり4歳馬≒降級馬となるクラスは明らかに4歳が優勢でした。もっとも、勝ち馬の頭数は3歳が3頭、4歳が19頭、5歳以上が14頭。「半分くらいのレースは降級馬以外が勝っている」とも言えるわけです。通常の式別ならともかく、WIN5ではこの点が相当に重要。条件クラスのWIN5対象レースで降級馬しか買っていない場合、かなりの確率で的中を逃すことになるでしょう。降級組に敬意を払いつつ、3歳や5歳以上の伏兵を的確にピックアップできるかどうかがカギだと思います。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京9R　青梅特別
　今週は頭数の少ないレースが多いので、1点に絞れるレースはたくさんあるかも知れませんが、個人的にはユニコーンSを除外になったエアハリファで1点勝負したいと思います。その理由は角居勝彦厩舎の勝負調教に該当したこと。3頭併せの大外で、抑え切れない手応えで先着した内容は先週発売した新書に記したように絶対に買い。そしてノーザンFしがらきからの放牧帰りで、このパターンも角居厩舎の買いパターン。初めての長距離輸送になるので、それが敗因となったらごめんなさい。

推奨馬:13.エアハリファ

●今週の多点買いレース
→阪神11R　ストークS
　過去3年のストークS勝ち馬の調教タイプは坂路。開幕週の馬場、頭数の少ないレースということで、より瞬発力の坂路調教が重要になるはず。該当馬はオールアズワン、シェーンヴァルト、スマートシルエットの3頭しかいませんから、勝ち馬はここから出ると思います。

推奨馬:3.シェーンヴァルト、4.スマートシルエット、09.オールアズワン

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京10R ホンコンJCT
　グルヴェイグは、前走で1000万クラスを勝って再び同クラス。最後の直線が長いコースで好結果を残してきたので、東京芝コースは合っている。

推奨馬：10.グルヴェイグ

●今週の多点買いレース
→阪神10R　鷹取特別
　ウインベルカントは、直結コースの小倉ダ1700mで500万クラスを勝ち上がり、昇級緒戦で同コースを4着に善戦した。今回は叩き3走目の上積みとクラス慣れも見込めるため、勝ち負けを期待する。グッドマイスターは、近2走で直結コースを激走した。この距離のダート戦は得意で、今回も好勝負になる。ママキジャは、2〜3走前に直結コース中山ダ1800mの1600万特別の馬券になった。前走は距離の長いコースの惨敗で、適距離に戻って見直したい。

推奨馬：4.ウインベルカント、7.ママキジャ、10.グッドマイスター

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神10R　鷹取特別
　ここはママキジャ1頭で攻めたい。今回は降級戦になるし、準オープンで上位争いを演じてきたこの馬にとっては今回の相手は負かせる相手。土曜日の傾向から阪神のダートはかなり軽いし、軽い馬場を得意とするこの馬にとっては願っても無い好条件。枠順も丁度良いところを引けて好位の内で脚を溜め、直線で弾けるシーンが目に浮かぶ。

推奨馬：7.ママキジャ

●今週の多点買いレース
→東京11R　安田記念
　単勝オッズの割れ方が示すとおり大混戦。ここは多点買いで臨みたい。まずはガルボ。調教の動きが絶好だったし、枠順も良いところを引けた。馬場も丁度合っていそうだし、ここはG1でも出番がある場面。ストロングリターンは休み明けを叩かれてグンと良化。特にトモの充実振りは素晴らしい。道中ロスなく進んで直線で外に持ち出せればチャンス十分。サダムパテックは不調だった昨秋とは違い、今は正に絶好調。馬場を熟知している鞍上も心強いし、ここは勝ち負けに持ち込めるはずだ。グロリアスデイズはデビュー以来まだ連対を外していないし、力はここでも勝ち負けできるものを持っている。実物を見てみないと分からないところもあるが、WIN5では押さえが必要。リアルインパクトはここのところ成績が振るわないが、馬体は悪くないし、関東圏では成績が良い。前走を叩いてデキはアップしているし、ここは巻き返しの一手だ。

推奨馬：2.ガルボ、4.ストロングリターン、7.サダムパテック、14.グロリアスデイズ、15.リアルインパクト

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神10R　鷹取特別
　昨年の3〜4回阪神ダート1800mは、4歳以上のレースに限ると4コーナーを4番手以下で通過した馬が[0-6-1-64]。1000万下から上のクラスは特に先行有利でした。また、距離短縮組が[0-0-0-11]と苦戦していた点も見逃せません。注目は藤田伸二騎手に乗り替わるタナトス。ここ2戦はコンビ実績のないジョッキーが騎乗していたので度外視できますし、このメンバーですんなり先行できればそのまま押し切れるでしょう。

推奨馬:12.タナトス

●今週の多点買いレース
→阪神11R　ストークS
　昨年の2〜3回阪神芝1600m外回りは、古馬(3歳以上、4歳以上)のレースに限ると4コーナーを2番手以内で通過した馬が[0-0-0-6]。また、前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを2番手以内で通過した馬も[0-1-0-3]と苦戦していました。差し馬が好位をキープしやすい少頭数ということもあって、先行勢は過信禁物だと思います。ネオユニヴァース産駒と相性がいいジョッキーに乗り替わるミカエルビスティー、芝ではクロフネ産駒と相性がいいジョッキーに乗り替わるベストクルーズ、今回と同じジョッキーで現級3着の実績があるグローリールピナスを中心に手広く押さえたいところです。

推奨馬:1.ミカエルビスティー、2.ベストクルーズ、8.グローリールピナス