2012年06月09日(土) 20:00
先週6月3日のWIN5は1万5950円の超低配当決着。単勝支持率どおりの割合で票が減っていった場合の配当(=配当理論値)は約2万7千円でしたから、妙味という意味でも物足りない決着でした。
ちなみに、先週6月3日のWIN5は総組み合わせ数がわずか30万1158通り。過去60回のWIN5(的中票なしの回を除く)について実際の配当が配当理論値を下回った回の割合を集計すると、総組み合わせ数が40万通り未満だった回は62.5%(10回/16回)、総組み合わせ数が40万通り以上80万通り未満だった回は21.4%(6回/28回)、総組み合わせ数が80万通り以上だった回は46.7%(7回/15回)となっています。基本的に総組み合わせ数の少ない回ほど低配当決着に終わる可能性は高いのですが、40万通りを下回るような回は馬券的な妙味のない配当となる可能性も高まるようです。もっとも、80万通り以上の回も配当理論値を下回る可能性がやや高め。こちらはこちらで興味深い傾向ですね。
明日6月10日のWIN5は総組み合わせ数が48万7872通り(9日16時現在)。金額の高低はともかく、妙味ある配当になる可能性は高いはずなので頑張りましょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →東京11R エプソムC フルゲートのG3戦を1頭レースに選ぶことは危険かも知れませんが、調教内容を吟味すれば、勝つ条件が揃っているのはトーセンレーヴしかいません。 その理由はNo.1予想に掲載しているので、詳細はそちらをご覧いただきたいのですが、今回の仕上げはまさに勝負調教。9日の雨がどの程度残るかという懸念材料はありますが、不良馬場でなければ、結果は伴うと思います。
推奨馬:トーセンレーヴ
●今週の多点買いレース →函館11R UHB杯 函館芝1200mを鉄板スポットとする領家政蔵厩舎からラインアンジュが出走。勝率が50%のデータですから、勝つのはほぼこの馬だと思っています。
ただ函館芝1200mに適した調教である、坂路を併用して、最終追い切り函館Wという調教内容に該当したアルマリンピア、フォーエバーマーク、マイネショコラーデが勝っても不思議ありません。あとは藤原英昭厩舎の勝負調教に該当したサクセスセレーネまで押さえれば、まず大丈夫でしょう。
推奨馬:アルマリンピア、フォーエバーマーク、マイネショコラーデ、サクセスセレーネ
【奥田隆一郎のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース 阪神10R 垂水S ステラロッサは、直結コースの東京芝2000mで1600万クラスを勝ち上がった。前走はオープン特別でも通用するところをしめし、条件戦に戻る今回は勝ち負けになる。
推奨馬:ステラロッサ
●今週の多点買いレース 阪神11R 天保山S トーホウチェイサーは、4走前に直結コースの京都ダ1200m、3走前に直結コースの中山ダ1200mのオープン特別で馬券になった。前走は位置取りが悪くて5着までだが、好位に付ければ好勝負になる。
アーリーロブストは、昨秋に直結コース京都ダ1200mのオープン特別を勝利、また4走前に直結コースの中山ダ1200mを連対している。近3走で芝コースやダート1400〜1600mに出走して惨敗したが、ダ1200mに替わる今回は変身を期待する。
マルカバッケンは、休み明けからの近4走を直結コースで好成績をあげている。この距離のオープン特別は信頼できる。
推奨馬:トーホウチェイサー、アーリーロブスト、マルカバッケン
【古澤秀和のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース 東京11R・エプソムC ここはダノンシャーク1点で勝負したい。前走のマイラーズCは、内枠が有利な馬場で内枠を引けたこともあって、G2戦で2着に好走することができた。元々マイル〜1800mでは確かな能力を持っている馬だし、あれくらいやれるのは当然だ。
今回は馬体写真を見ても更に良くなっているし、ディープインパクト産駒にしてはパワーがある方なので、道悪馬場もこなせるはず。東京コースは2戦して共に3着を外しているが、プリンシパルSは距離が長かったし、東京新聞杯は前が止まらない馬場でこの馬には完全に不利な馬場状態だった。 メンバー的にもそこまで強い馬がいない今回は押し切りが濃厚だろう。
推奨馬:ダノンシャーク
●今週の多点買いレース 阪神11R 天保山S ここはファリダットが人気を集めそうだが、直線一気を身上とする脚質だけに疑って掛かりたい。1200mも若干短い。一応押さえても良いが、基本的には逃げ・好位の馬を中心に多点買いで攻めておく。
まずはタンジブルアセット。先行力があって今の馬場状態は合っているし、脚抜きの良い時計の速い馬場もこなせるタイプ。内枠を引いてロスなく進めそうだし、ここは上位争いに加わってきそうだ。
マルカバッケンはある程度ペースが速くなった時に出番がきそう。狙う目の位置取りよりは少し後ろになりそうだが、内を捌けるタイプなので大丈夫だろう。ツナギが寝ていて今の馬場も合っているし、ここは勝ち負けに持ち込めても良い。
トーホウチェイサーはゴールドアリュール産駒で脚抜きの良い馬場は合っているし、鞍上が和田騎手に戻って先行力を発揮してくればチャンスはある。 アーリーロブストはこのメンバーならスムーズにハナを切れそう。3戦連続で惨敗を喫しているが、芝で実績を残してきた馬だけに、脚抜きが良い高速馬場での勝負は望むところ。4走前だけ走れれば、このメンバーなら頭まで十分。
推奨馬:ファリダット、タンジブルアセット、マルカバッケン、トーホウチェイサー
【伊吹雅也のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →東京11R エプソムカップ 2002年以降、かつ良以外の馬場状態で開催された年(2003〜2004年、2006〜2007年)はサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が[0-0-1-20]。また、4コーナーを5番手以下で通過した馬も[0-4-0-48]と勝ち切れておらず、このうち単勝4番人気以下だった馬は[0-0-0-47]と好走例がありません。ある程度の先行力があり、なおかつサンデーサイレンス系種牡馬の産駒ではない馬を重視したいところです。今年は人気薄まで手を広げても面白そうなメンバー構成ですが、優勝馬のイメージにもっとも近いのはシルクアーネスト。序盤に難解なレースが揃っている分、このレースを思い切って絞りたいと思います。
推奨馬:17.シルクアーネスト
●今週の多点買いレース →阪神11R 天保山ステークス 昨年の3〜4回阪神ダート1200mは、父か母の父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ牡馬が[0-2-7-26]と勝ち切れていませんでした。人気を集めそうなファリダット、マルカバッケン、マルカベンチャーはいずれも父か母の父がサンデーサイレンス系種牡馬ですし、脚質的にも信頼できません。これならダンジブルアセットやゼンノベラーノの方を重視したいところ。また、父がサンデーサイレンス系種牡馬であることに目を瞑ればアーリーロブストの先行力も魅力的です。
推奨馬:2.ダンジブルアセット、11.ゼンノベラーノ、12.アーリーロブスト
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。