明日6月24日のメインレースは宝塚記念。そういえば、WIN5が史上初の2億円+キャリーオーバー決着となったのは昨年の宝塚記念当日(6月26日)でしたね。今年も予想のし甲斐があるメンバー構成ですし、昨年のような高額配当決着をイメージしている方は多いと思います。しかし、ここ3週のWIN5は約1万6千円、約40万円、約9万8千円と低配当続き。夏競馬のスタートと同時に配当の爆発力が落ちたと感じている方も多いんじゃないでしょうか。

　ちなみに、昨年6月19日〜9月4日に行われたWIN5を見ると、12回中7回が100万円を切る配当。約102万円という回もありましたから、やはり数百万〜数千万円クラスの配当が飛び出す確率は下がるようです。しかし、残る4回は約1536万円、約6713万円、2億円、的中者なし。「億クラス」の決着となる可能性はむしろ高まっている印象すらあります。降級馬がいたり出走頭数が減ったりする分、人気サイド同士の組み合わせに票が流れがちで、両極端な決着になりやすいのかもしれませんね。「億クラス」を狙うのにはむしろ好都合な状況と言えそうです。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→函館11R　大沼S
　今年5月発売の新書に記したように、函館ダート1700mを鉄板スポットにしているのが、松田国英厩舎。ただ今年の夏はまだ勝ち鞍がありません。だからというわけではないでしょうが、栗東からスマートタイタンを送り込んでの参戦。栗東では十分な坂路調教を積み、函館ではWで最終追い切り。特に問題なく、勝負態勢が整いました。

推奨馬:08.スマートタイタン

●今週の多点買いレース
→福島11R　福島テレビオープン
　福島芝1800mはトラック調教で調教本数が標準以上の馬に適性の高い条件。該当馬は出走馬の半数近くいますが、そこから3頭チョイスしました。ビッグウィークは前走最終追い切りを菊花賞を勝った時と同じDPに戻して復調気配を見せました。今回もDP追いですし、斤量57キロでようやくといった感じ。あとはトラックで本数多いアドマイヤメジャー、休養明けでもほぼ力が出せる状態に仕上がったドリームバスケットまで。

推奨馬:03.ビッグウィーク、04.アドマイヤメジャー、10.ドリームバスケット

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神10R 尼崎S
　オールアズワンは、2歳時に重賞を勝っているように条件戦では能力上位。降級した前走は、直結コースの阪神芝1600mで馬券になった。今回は降級2戦目で適距離の1800mに替わるため、勝ち負けになる。

推奨馬:10.オールアズワン

●今週の多点買いレース
→福島10R　鶴ヶ城特別
　ウッドシップは、前々走で直結コースの中山ダ1200mにて現級を勝利した。前走は上の1600万クラスであり、1000万クラスに戻れば実績上位。また、前走は距離1400mだったので、距離が短縮されることもプラス材料となる。エーシンジェイワンは、前走にて同コースを圧勝した。昇級とはいえ、2〜3走前に1000万クラスの馬券になっていることから、今回も勝ち負けできる。サザンブレイズは、前走で直結コースの京都ダ1200mにて現級を制した。しばらく芝コースで敗戦を繰り返していたが、もともとダートの方が良い馬なので、前走の勝利がこの馬の本来の力といえる。

推奨馬:08.エーシンジェイワン、11.サザンブレイズ、12.ウッドシップ

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神11R　宝塚記念
　ここはあえてオルフェーヴルを信頼したい。写真、調教を見ても張りに物足りないところはあるが、逆にスッキリ仕上がっていると判断したい。元々現役馬の中では圧倒的な能力を持った馬だし、仮に8割のデキだったとしても勝負になるはず。また、今の馬場を見ると正にステイゴールドにピッタリ。兄ドリームジャーニーが勝った時と似たような馬場で、ここは復活の勝利を挙げるだろう。

推奨馬:11.オルフェーヴル

●今週の多点買いレース
→阪神10R　尼崎S
　ここは3頭買いで攻めたい。まずはギンザボナンザ。距離の1800mは合っているし、馬群の内目で脚を溜める競馬が合っている馬。前走に復調の気配が見られたし、道中内で脚を溜めて、直線で馬群を割ってくるような競馬なら頭まであっても良い。エスカナールは降級の前走をあっさりとクリア。やはり力はある。今回は展開が向きそうだし、再度の準オープンでもチャンスは十分。オールアズワンは降級2戦目となる。前走はマイル戦で取りこぼしたが、今回は得意の1800m。メンバーも前走に比べると軽いし、ここは当然勝ち負けに持ち込んでくるだろう。

推奨馬:02.ギンザボナンザ、09.エスカナール、10.オールアズワン

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→阪神10R　尼崎S
　今年の3回阪神芝1800m外回り(6月23日終了時点)は、3歳以上、かつ馬場状態が良だったレースに限ると、出走メンバー中3位以下の上がり3ハロンタイムに終わった馬が[0-2-2-19]。差し有利というわけではありませんが、先行力だけでは押し切れない馬場と言えます。これなら和田竜二騎手とエスカナールのコンビを素直に信頼した方が良さそう。前走が好内容でしたし、格上挑戦だった2走前、コンビ実績のないジョッキーが騎乗していた3〜4走前は度外視可能でしょう。

推奨馬:9.エスカナール

●今週の多点買いレース
→福島11R　福島テレビオープン
　5〜8枠の馬は2008年以降[0-1-2-20]。基本的に内枠有利なレースです。ただし、前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを先頭で通過した馬は2008年以降[0-0-0-6]。今年は少頭数ということもあり、先行力を活かしたいタイプは強調できません。注目は実績上位、かつ内めの枠を引いたトップカミング、ビッグウィーク、アドマイヤメジャーの3頭。コース替わりがプラスに働きそうなうえ、アグネスタキオン牡馬と相性のいいジョッキーに乗り替わるアドマイヤメジャーは特に面白いと思います。

推奨馬:2.トップカミング、3.ビッグウィーク、4.アドマイヤメジャー