2012年07月12日(木) 18:00
今週の火曜日、北海道ではセレクトセールが開催され、栗東トレセンには調教師が誰もいませんでした。正確に言うと、定年前の先生をひとりふたり見かけただけ。そんなわけで一般的な取材は、はかどりませんでしたが、その分のんびりした取材ができました。
こんな呑気な日は競馬の着順は関係なく、いちばん会いたい馬に会いに行こう! というわけで、今年前半でいちばん取材したシゲルスダチの顔を見に行きました。
NHKマイルCの落馬で一躍有名になったシゲルスダチ。自らも数十メートル滑ったにも関わらず、落ちた後藤騎手を気遣う様子が見られたため、一部報道では平成のキーストンのように扱われています。が、しかし。その素顔はやんちゃないたずら坊主なのであります。
馬具がいっぱい
顔をイヤイヤするように振っていつも担当の鈴木さんを困らせます。スダチはジャレているつもりなのかもしれないけど、いくら小柄とはいえ400キロもありますから。スダチがブンッと首を振り回すだけで人はアザができたりします。鈴木さんは「平気ですよ」とにっこり笑うけれど、毎日毎朝スダチのやんちゃに付き合うのは大変だろうなぁ、と察します。
しかも! 先日、掲載したとおり、寝起きも悪くて起こしてもなかなか起きないし。本当に超マイペース。にもかかかわらず、カメラを向けるとカメラをのぞきこむように真っ黒なつぶらな瞳をまっすぐこちらに向けるのです。これは不思議です…。結構、出たがりな性格なのかも。そういう意味でも、スダチは天性のアイドルなのかもしれません。
お掃除手伝いまっせ!
スダチ、お掃除したいの?
と思わせたのもつかの間、すぐにポイッと離してしまうのですから、なんて自分勝手! とはいえ、そのときの様子はどれをとっても可愛いのです。いやいや、罪な男の子です(笑)。
スダチの隣の馬房には、かつてフィールドルージュを担当していた中西調教厩務員がいます。その中西調教厩務員は二分厩舎時代、ツルマルツヨシを担当していました。
ツルマルツヨシ、元気です
昨年前半まではオーナーがいたのですが、紆余曲折あり、現在は中西調教厩務員が主催する「ツルマルツヨシの会」が余生を支えています。
「ツヨシはいま、蹄葉炎をかかえながらものんびりと毎日を送っています。腹痛を起こして調子が悪いときもありましたが、いまは元気です」(中西調教厩務員)
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)