扇風機3台で暑さ対策!ハクサンムーン

2012年07月19日(木) 18:00

厳しい真夏の日差し

厳しい真夏の日差し

 全国的に暑い熱い毎日が続いていますが、栗東トレセンもその例外ではなく厳しい真夏の日差しが照りつけております。今週は特に火曜、水曜が暑かった!朝いちばんはともかく、6時台にはただ立っているだけでも汗がダラリ。いやはや、ようやく梅雨が明けて夏が始まったばかりだというのに先が思いやられます(苦笑)。

 本来、馬は涼しい環境のほうがあっています。そこで、各厩舎ともに暑さ対策には余念がありません。クーラーを設置している厩舎は何軒かあるのですが、設備の都合もあって希望するすべての厩舎に入れることはできません。そのかわりに活躍しているのはミスト。一定の時間になるとミストシャワーが馬房の前で霧を吹きます。そして、扇風機も大活躍中です。あまり冷えすぎるのはどうか、とする先生は扇風機を好みますね。とくに扇風機と水のタンクを組み合わせて自家製ミストつき扇風機はとても涼しいです。


ハクサンムーン

3台の扇風機を使用ハクサンムーン

 それにしても…、3台の扇風機を組み合わせて使っているケースは珍しい(笑)。アイビスサマーダッシュに出走予定のハクサンムーンの馬房がそれ。各馬房前の壁に設置された扇風機のほかに、馬房の目の前に2台の扇風機を置いて涼んでいます。どうして、こんなに扇風機を置いているのか?というと、ハクサンムーンはなんとも落ち着きのない性格で馬房の中でもところ狭しと動き回っているから。カイバを食べているときはまだ大人しいのですが、食べ終わるとすぐに動きまわっています。

「我の強いところがあって、性格が女っぽい上に落ち着きがないんです」と桜井助手。すごくマイペースなようで、我が道を行くところがあるみたいです。

「ジッとしていられないので、毎日砂あびをさせている」(桜井助手)とのこと。ストレス発散に工夫をしているようです。

 出張先の新潟に大量の扇風機を持っていくのは難しいので「ポータブル式のクーラーを持参する予定」(桜井助手)とのこと。なんとか暑さをしのいでいい競馬をして欲しいです。ゲートが決して早いほうではないですが、コーナーがない分、スタートからゴールまで自分のペースで走れる直線競馬はあっていると思います。


ダノンプログラマー

ダノンプログラマー復帰

 土曜日、中京の飛騨ステークスにはダノンプログラマーが出走します。2010年から丸1年以上のブランクを経てレースに復帰したわけですが、その理由はゲート難。競走能力は認められていましたが、どうにもゲート嫌いがなおらない。中で立ち上がってしまうので一度は競走馬失格の烙印を押されました。しかし、千田厩舎に転厩後、かなり時間をかけてゲートに慣れるように促したところ、馬も理解してくれたのか無事ゲート再審査に合格。ようやく競走に復帰したというわけです。

「この厩舎にきたころは、人が近づいてもすぐ背を向けていた」(片山助手)そうですが、今ではこの写真のとおり、人に懐いて従順になっています。「厩舎スタッフ一丸となって手をかけた甲斐がありました」(片山助手)

「重賞を狙いたいね」と千田師とも話していますが、まずは手堅く自己条件をクリアし賞金を積み上げていきたいところです。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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