2012年08月07日(火) 12:00 5
私が重賞などのデータを調べるときは、一応ひと通りの項目を見るのだが、その中でも定番的な項目が「前走距離」である。
それぞれの距離に専門家がいるはずだが、実際には各レースにおいてその前走で同じ距離を使われていた馬ばかりが活躍するというものではない。むしろ、成績・実力の物差しが分かりやすすぎて過剰人気になってしまうケースもあるし、少なくとも人気の盲点が前走同距離から発生することは少ない。
となると、馬券の狙い目は前走でもっと短い距離を使われていた馬、あるいはもっと長い距離を使われていた馬、要するに距離延長組・距離短縮組のいずれかから見つかるケースが多いということである。
前置きが長くなったが、では関屋記念の前走距離別成績をとるとどうなるだろうか? 過去10年のデータがこちら(前走芝のみ)・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。