2012年08月21日(火) 18:00
◆スパーキングサマーカップ展望 (8月22日 川崎 サラ3歳以上 地方競馬交流 別定 南関東SIII)
「スパーキングサマーカップ」は平成16年新設。いかにもありふれた距離千六、正直またか…というSIIIだが、今年の場合、期せずして(記者感覚では)、みどころ、焦点がぎっしり詰め込まれた顔ぶれになった。円熟期に入ったクラーベセクレタ出走がまず大きな目玉で、これに同世代の好調馬ピエールタイガー、ナターレが挑戦する。格と実績ではディアーウィッシュも見劣らず、ファイナルスコアー、ルクレルクあたりも、もうひと花が十分描けるマイラーだ。予備登録があったエーシンクールディ回避(先週地元くろゆり賞出走・10馬身差圧勝)。“地方交流”の意味合いこそ薄れたが、同レース史上、最高といえる好カードは間違いない。ちなみに今回フルゲート14頭、何とも残念な除外馬(抽選)が3頭出た。シーズザゴールド、マグニフィカ、ケイアイライジン。現南関東在籍馬も、この部門はそれなりに層が厚い。
(1)…波乱含み。1番人気[2-1-2-3]、2番人気[4-0-0-4]、3番人気[0-4-0-4]。上位拮抗の形だが、馬券的にはなかなか平穏に収まらない。昨年は9→7→12番人気の決着。3連単86万円余の大波乱となった。
(2)…船橋優勢。船橋=6勝、2着3。続く川崎=1勝、2着4を圧倒的にリードする。他地区遠征馬も、19年キングスゾーン2着、21年マルヨフェニックス優勝と悪くないが、今年は好走実績がある東海勢が出走しない。
(3)…性齢広範。6歳=3勝、2着3と優勢だが、5歳=2勝、2着3と差がなく続き、7〜8歳馬も2勝、2着2と遜色ない。4歳馬は17年マクロプロトン優勝。牝馬はトータル[0-2-0-5]で、一応の合格ラインか。
(4)…自在型。逃げ=2、先行=4、差し=6、追込=3。おおむねハイペース、自在性と瞬発力が要求される。ジョッキーでは石崎駿騎手。過去5度の騎乗で2勝(ベルモントサンダー・ベルモントルパン)、2着1は特筆できる。
※データ推奨馬・・・
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吉川彰彦
日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。