2012年08月23日(木) 18:00
上前歯がグラグラに
スダチまたひとつ大人に
「最近、だいぶお兄ちゃんになったんですよ」
と担当の鈴木厩務員は笑顔を見せます。自己主張の強さは相変わらずですが、やや無邪気すぎる点がなくなってきたように見えるのです。すぐ隣の馬房に入ってきた同じシゲル軍団の2歳馬・シゲルサジタリアスと比較しても、ちゃんと“競走馬としての自覚”のようなものをスダチなりに持ってきているように感じます。それがちゃんと結果に結びついているのでしょう。
そうそう、実は火曜日の朝。上前歯の中央から右へ2番目の歯が抜けました。少し前からグラグラしていたそうで、ちょうどわたしが見に行ったとき、口から血を出し始めました。
「これは抜けますね…」
しばらくすると、芦毛のスダチの口元が鮮血の赤で染まりだし…、浮き出た歯がポロッと取れたのです。スダチは鈴木さんの体に顔をぴったりつけながら、やや大人しく体の変調を受け止めていましたよ。
こうやって、シゲルスダチはまたひとつ大人になっていくのであります。
カレンチャン妹プランタンビジュー
カラフルブラッサム新潟2歳Sへ
さぁ、今週は新潟2歳S。以前、このコラムでもとりあげたカラフルブラッサム、出陣です。先週は併せ馬で遅れましたが、これは位置関係等によるものとのこと。
「先週も今週もスイートドーナッツとの併せ馬でした。先週は、たまたま上がり11秒7出ているように(CWコース、83.0-67.0-52.2-37.6-11.7)ひじょうに軽いバネのある走りでこの時計を出しました。遅れは新馬戦を見てのとおり、そんなにガリガリ行くタイプではないのと併せた位置の影響なので問題ないですよ。ちなみに、今週は時計の出やすい開門時に走ってCWコース、80.1-65.9-51.9-38.0-12.2という内容。今度はきっちり馬体を併せて走れました。馬なりですごく余裕がありましたし、調子はいいですね」と担当の久保田助手。とにかく先週も今週も終いがしっかり伸びているというのはすごくいい材料。カイバ食いもひじょうによく、毛ヅヤもピカピカ。どんな競馬をしてくれるのか、とても楽しみです。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)