戸塚記念展望

2012年09月06日(木) 18:00

◆戸塚記念
(9月7日 川崎 サラ3歳 別定 南関東SII 2100m)

 戸塚記念は昭和46年創設、今年第41回目の歴史を持つ。例年、クラシック上位組vs夏の上昇馬…という図式だが、次々開催のロジータ記念(今年は11月7日)目標の牝馬も相当数出走し、とりわけ近年はメンバー、レース内容が充実してきた。

 過去10年、牝馬優勝はハーミア、ナターレ、さらに遡ると平成7年ドラールクラウンの名前もある。さて今年の顔ぶれ。実質“三冠牝馬”といえるアスカリーブルの登場で、みどころ、焦点(馬券的にも)はほぼ固まったといえるだろう。ポスト・クラーベセクレタ、女傑、名牝への道をひた走る彼女に、牡馬がどう立ち向かうか。距離二千百、今秋JBCクラシックの舞台にもなる“選手権距離”だけに、なおさら力勝負の期待が浮かぶ。

(1)…波乱含み。1番人気[3-1-1-5]、2番人気[1-1-2-6]、3番人気[3-1-0-6]。極端な波乱はないものの平穏でもなく、馬単20〜30倍前後が多い。いわゆる上位拮抗で、勝率がいいのは3番人気。

(2)…地元優勢。地元川崎=7勝、2着7回、3着4回と大きくリード。船橋=2勝、2着回3、3着3回は、他重賞と比較すると意外に低調。むしろ大井=1勝、3着3回が、出走頭数が少ないわりに健闘といえる。

(3)…牝馬注目。牝馬[2-2-2-18]。それも一昨年ハーミア、昨年ナターレ優勝と勢いがある。アベレージがいいのはやはり直前「黒潮盃」を使った組で、近年ジルグリッター、ブルーラッドら6頭が勝っている。

(4)…自在型。逃げ=4、先行=5、差し=9、追込=2。脚質は偏りがなく、強いて有利といえば捲り気味に動く馬か。ジョッキーでは、的場文騎手(ブルーワレンダー・ナターレ)、町田騎手(ビービートルネード)が好成績。

※データ推奨馬・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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