レディスプレリュード展望

2012年10月03日(水) 18:00

◆レディスプレリュード
(10月4日 大井 サラ3歳以上 別定 交流重賞 1800m)

 レディスプレリュードは昨年新設された牝馬交流重賞(明年JpnII格付け予定)。前身は平成16〜22年、同時期、同条件で行なわれたTCKディスタフ(プルザトリガー、ジーナフォンテンなど優勝)だが、統一Gとなると、やはりレースレベルが大きく違う。昨年その第1回は、ミラクルレジェンド、ラヴェリータの名勝負。千八=1分49秒6、いきなり驚異的なレコードが出た。

 ダート戦線における名牝について…思い出すまま少し書く。牡馬と比べ頂点の層が薄いことは体力差(パワー)からやむをえず、しかしそのぶんヒロインの資格が明快でわかりやすい。JRA=地方交流開始を起点にすれば、まずホクトベガ、それからファストフレンド。続いたプリエミネンス、レマーズガールあたりは少し落ちるが、その後ラヴェリータ、ミラクルレジェンドが登場し、全体レベルも見直された。

 名牝の基準とは何か。“牝馬同士”にとどまらないことがまず条件。フェブラリーSを勝ったホクトベガは言うに及ばず、ファストフレンドも帝王賞などGI2勝。ラヴェリータ、ミラクルレジェンドも、再三牡馬相手のGI挑戦、あわやのシーンをみせている。

 さて今回レディスプレリュード。記者個人的には、ここでクラーベセクレタに◎を打てること自体が心底嬉しい。彼女は大震災の昨年、さまざまステップに迷いながら、結局牡馬相手の南関東二冠達成。以後いったんラヴェリータ、ミラクルレジェンドの壁に当たったものの、・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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