スプリンターズS、ドリームバレンチノ好走は条件が揃っていた!(1)

2012年10月03日(水) 18:00

 スプリンターズSは、1、2着馬がガチガチの1、2番人気だったが、3着に人気薄の9番人気ドリームバレンチノが突っ込んできた。私はドリームバンレチノを3番手に予想していたので、予想上位4頭がそのまま4着以内を独占して、走れる状態の馬をピックアップする作業は、だいたい読み通りの結果に終わった(ただ本命が4着のため、3連複43倍が買い目の5点目的中という、実に微妙な結果に終わってしまったが)。

 私の馬券はさておき、伏兵ドリームバンレチから、Mのタイプ論を見ていきたい。なぜこの人気薄を3番手評価にしたのか?

 1つには、前走がキーンランドS7着凡走で、それまで3連勝したストレスが取れたことが挙げられる。これはMの基本なので説明するまでもないだろう。

 もう1つは、ドリームバレンチノのタイプだ。同馬の父はロージズインメイ。この種牡馬は、C要素が比較的強い、最近では珍しいタイプになる。また母父はマイネルラヴ。マイネルラヴも種牡馬としては比較的C要素が強い種牡馬だ。母父としてのデータは少ないので何ともいえないが、ある程度母父になってもタイプは継承するので、少なからずC要素があることは間違いないだろう。

 つまりC系配合なので、ドリームバレンチノの集中力は比較的高いことが想像できる。では。C系の性質とはどんなものなのか。

1.混戦に強いので、強い相手にしぶとく食い下がれるが、・・・

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今井雅宏

ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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