2012年10月05日(金) 18:00
まだ2歳種牡馬ランキングうんぬんの時期でもないが、例年よりはるかに接戦にもつれ込んでいる。ここ2年連続して最終的にはランキング1位の本命ディープインパクトは、昨年と同様、ちょうど追い込みにかかったところで、10月3日終了現在、5位にとどまっている。伏兵の台頭もありそうなのである。現時点のランキングに、デイリー杯2歳Sの印と、東京のサフラン賞の出走馬を併記してみた。
1位 ダイワメジャー 1億7093万円(ベイビーイッツユー) 2位 クロフネ 1億5355万円(グランデタマ、スクワドロン) 3位 ネオユニヴァース 1億4570万円(ブリリアントアスク) 4位 アドマイヤムーン 1億1645万円(モーニングムーン) 5位 ディープインパクト 1億1463万円(タイセイドリーム) 6位 アドマイヤマックス 1億0326万円(ラシーマ) 7位 キングカメハメハ 9790万円(―――) 8位 マイネルラヴ 9444万円(エターナルムーン、マイネモントル、カオスモス△) 9位 アグネスタキオン 9425万円(シャスターデイジー) 10位 スウェプトオーヴァーボード 9354万円(―――) 11位 ハーツクライ 8855万円(コレクターアイテム、タガノミューチャン) 13位 シンボリクリスエス 7780万円(ネロディアマンテ) 14位 サクラバクシンオー 7678万円(ジョアンシーピン) 17位 ケイムホーム 5925万円(サウンドリアーナ△) 21位 ブラックタイド 5592万円(テイエムイナズマ▲) 24位 アドマイヤジャパン 5268万円(シーブリーズライフ) 27位 サムライハート 4833万円(グレカーレ) 28位 グラスワンダー 4814万円(クラウンレガーロ△) 29位 アルデバランII 4793万円(フジノストロング) 37位 Tamayuz 3760万円(マイネルエテルネル○) 50位 フジキセキ 2656万円(メイケイペガスター◎) 53位 バゴ 2540万円(ダンツアトラス△) 64位 ブラックタキシード 1769万円(ナンシーシャイン)
新馬戦のメイケイペガスター(父フジキセキ)は、10.8-11.3秒のラップが刻まれた阪神外回りの直線で、ほぼ最後方から馬群を割って快勝。ゴール前ちょっと追っただけで上がり33秒0だった。
フジキセキ産駒は、この世代はまだ100頭以上の血統登録があり、それで現在のランキング50位(22頭が出走し、勝ち馬は4頭)。ちょっと活力の低下を思わせるが、この馬はセンス、動きの迫力ともに全盛時のフジキセキ産駒そのもの。調教の動きも文句なし。1600m経験も大きな強みになる。母方は快速系なので、時計の速いマイル戦はもっとも得意とするところと思える。
小倉2歳Sを力でねじ伏せた印象の濃いマイネルエテルネル(父Tamayu z)と、マイル戦を1分34秒9で鮮やかに勝ち上がったテイエムイナズマ(父ブラックタイドは新種牡馬ランキング、現在1位)が強敵。以下、力強い追い切りが目立ったカオスモスが穴馬。ダンツアトラス、クラウンレガーロ、サウンドアリーナを連の相手とする。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。