2012年10月09日(火) 18:00
2010年のアリゼオ=エイシンアポロンにつづき、3歳馬カレンブラックヒル=ジャスタウェイの1〜2着。昨2011年の2着馬リアルインパクトも3歳馬だったから、秋のビッグレースの前哨戦となる毎日王冠の色合いが急速に変化した感がある。ここ3年間の連対馬6頭のうち、実に5頭までが3歳馬となった。
3歳馬(とくに牡馬)にとって、菊花賞3000mを展望するなら、セントライト記念、あるいは神戸新聞杯をステップに菊花賞とつづく「一直線の最後のクラシック路線」はあるが、スプリンター型はとっくに3歳以上の混合戦になっている。さらにはマイラータイプにとってもすでに路線は春後半から3歳以上であり、中〜長距離タイプにとってのみ、3歳馬限定の「菊花賞3000m」という路線が残されているのである。
明らかにマイルから中距離2400mまでくらいを理想の距離と考える陣営の、絶好の「腕試し戦」となるのが毎日王冠であるのは少しも不思議ではない。4歳以上のトップホースが数多く出走してくるから、対戦比較がなく展望の難しかった3歳馬とっては絶好の能力見きわめ戦になる。多くの3歳馬にとって斤量面のアローワンスもある。
しかし・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。