スローペースの多い新馬戦(須田鷹雄)

2012年10月12日(金) 18:00

 今回はPOGというより馬券寄りの話になってしまうが、2歳新馬のスローペース症候群について書いてみたい。

 2歳馬がデビューするにあたっては、一本調子な馬になって欲しくないとの思いから「できれば逃げずに競馬したい」と考える関係者も少なくはない。新馬戦で上位人気に推されるようなレベルの馬ならなおさらである。

 結果として最近の新馬戦では人気薄馬が抑え先行する形が多く、スローになる。スローになるから、上がりは速くなる。

 なにをもってスローペースと規定するかは難しいが、ここでは上がりの速さに注目して「芝1600m以上の2歳新馬でレースの上がりが33秒台」というケースを想定してみよう。勝ち馬の上がりではなくレースの上がりが基準となる。実際には天候や馬場状態もあるし、伝説となっているメジロブライトの新馬戦のような「超絶スローだが、上がりが速かったのはラスト2ハロンだけ」というケースは含まれなくなる。それでもひとつの目安となるはずだ。

 このようなケースは先週までで計38例あるのだが、・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

赤本取材班

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

新着コラム

コラムを探す