2012年10月11日(木) 12:00 17
ローズSのときにジェンティルドンナについてこんなことを書いた。
「三冠牝馬になる宿命ならば、ジェンティルドンナはローズSを勝たない」
しかしジェンティルドンナは危なげない勝ちっぷりで1着。しかも1番人気で!
+12キロでの1着は成長分プラス少しのゆるさを残しての仕上げにも思えた。
しかも岩田騎手の先行騎乗は去年秋華賞を1着に操ったアヴェンチュラを彷彿とさせる乗り方で、
勝ちながら、同時に京都内回り2000の走り方も学ばせたようにも見えた。
しかし私は書いてしまった!
宿命などといらん装飾までして、ローズSを勝ったら、三冠牝馬にはなれないという主旨のことを書いてしまった。
だからその翌週、ぜえぜえ言いながら、息も絶え絶えに、
「ジェ…ジェンティルドンナ様は………
ローズSを……
勝たれてしまわれたので……
………………………………………………
たいへん恐縮ではございますが……
秋華賞は、お勝ちいただけないような気がしないでもないような…むにゃむにゃむにゃ……」
的なことを書いた。的なね。
耳にふっと息をかけられたら、あっという間に崩れそうだ。そこは自信あり!ほんと耳ってやつは…
とにかく書いてしまった以上はしょうがない。もはやフラフラでも進むしかない!
両耳塞いで突き進むしかない!
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もうギブ・アップ寸前です
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これはジェンティルドンナのことだけでなく、桜花賞を1着2着3着し、オークスを1着2着4着した3頭ぜんぶひっくるめて、お手上げ寸前という意味だ。
春にその実力を示しただけでなく、秋華賞に向けた準備も万全に思えるからだ。
ジェンティルドンナ 前走ローズS・1番人気1着 +12キロ(472)
ヴィルシーナ 前走ローズS・2人気2着 +18キロ(450)
アイムユアーズ 前走クイーンS・1人気1着 +24キロ(468)
みんなゆったり。
そしてみんな力を示した。
ちょっとやそっと息を吹きかけても崩れそうにない!
適性云々ではなく、根本的に力が違うのではないか? とも思える。
秋華賞で馬券圏内に入った馬の前走ローテは、ローズ2:その他1の2:1が多い。圧倒的に多い。
それに照らしてみても、上記3頭はローズ2:クイーン1で合致する。
1番人気・2番人気・3番人気での決着も、3年前のレッドディザイア・ブロードストリート・ブエナビスタの2番人気・3番人気・1番人気の組み合わせで達成済み。
まだある。・・・
かしわでちょうほう
競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。