世界を舞台にした2着という結果

2012年10月12日(金) 18:00

 私たちのお仕事では、プロフィール写真でお仕事が決まることもあれば、面接…いわゆるオーディションを受けて判断していただくこともあります。オーディションがあるということは、先に書類選考がなされ、それに受かれば面接へと進むということです。

 選考では大概必要とされるのは、たった1人。2番手じゃダメなんです。オーディションを開いた側から終了後に「最後の2人まで残っていました」と聞かされることがありますが、嬉しさ20%肩落ち度80%といった心持です。“お仕事が決まらなかった”という事実は事務所にも申し訳なく、なんの称号も与えられない2番手では、やはり意味がない。

 ですから、競馬の世界に入ってからよく耳にする「勝たなければ意味がない」という言葉に共感します。共感はするけれども、競馬において、それはすべてに言えることではないとも思います。

 たとえば未勝利戦。これは、その世代に限りのあるレースですから、最後の出走機会で勝つのと2着とは、天国と地獄ほどの差があると思います。そこまでに、どのようなドラマがあろうと現実は容赦なく進む道をはばみます。

 ですが、7日深夜(日本時間)にフランスで行われた凱旋門賞においてのオルフェーヴルの2着は…。・・・

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水野由加里

1979年11月22日生まれ、大阪府出身。フリーキャスター・リポーター。 グリーンチャンネル「先週の結果分析」ではキャスターとして、また「中央競馬中継EAST」ではパドックアナウンサーとして出演している。

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