秋華賞

2012年10月13日(土) 18:00 83

 男馬の菊花賞と異なり、牝馬の秋華賞は2000m。未知の距離ではなく、有力馬の大半はオークス2400mや、ローズS1800mを経験している。年にもよるが、比較的「層が薄い」ことの多い牝馬の場合、勢力図がかなりはっきりしているケースが多い。2008年の3連単1000万の年を別にすると、波乱の連続というイメージはない。

 ただ、いまでは名牝とされるウオッカ、ブエナビスタ(2位入線降着)、ダンスインザムード、創設年の1996年、エアグルーヴが負けたのがこのレースであり、1番人気に支持された馬は通算[4-2-4-6]。勝率はぴったり25%。連対率も4割を切っている。桜花賞、オークスと波乱の度合いはだいたい同じであり、勢力図ははっきりしているようでいて、ごく「順当」のケースは案外少ない。

 今年のように断然人気のジェンティルドンナのような確勝級の馬がいると、一般に3連単は買いやすい、固定の場所ができる、などとされるが、このレースに限ると実際にはそうでもなく、1番人気馬は3連単が導入された2004年以降[1-1-3-3]にとどまっている。

 こういうのはたかだか過去8回のことなので・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

新着コラム

コラムを探す