鎌倉記念展望&埼玉新聞栄冠賞回顧

2012年10月16日(火) 18:00

◆鎌倉記念展望
(10月17日 川崎 サラ2歳 定量 地方競馬交流 南関東SIII 1500m)

 鎌倉記念は平成13年新設、南関東2歳馬が初めて挑むSIII重賞。第5回・17年から“地方競馬交流”に条件変更、一転出走メンバーがにぎやかになり、レース自体も白熱度を増してきた。ただ現実に地方競馬の2歳馬(とりわけ南関東)は、例年この時季(10月)勢力図が固まっていないことが大半で、過去10年、鎌倉記念優勝馬→南関東クラシック制覇は、15年トキノコジロー(羽田盃)1頭しか例がない。

 さて今年はどうなるか。道営からクラグオー(4勝)ミータロー(2勝)が登場。対して南関東は現時点の?1オベロンホワイト(大井準重賞・ゴールドJ)が回避し、出走11頭どれも実績面では胸が張れない。昨年もニシノファイター(9人気)→ルイクリスタルラブ(6人気)の決着で、馬単37210円。ひとまず大局観は“波乱が前提”になってくる。なお後述データは、13〜23年(18年休止)、計10年間の結果でまとめた。

(1)…近年波乱。1番人気[5-0-1-4]、勝つか大敗かのパターンで、昨年、一昨年は13、9着と大きく崩れた。これは南関東限定→地方競馬交流がおそらく大きい。遠征馬の評価が例年微妙。

(2)…川崎優勢。ホーム川崎=6勝、2着5回。正直交流開始後ふるわないが、少し癖のあるコース(急カーブ)だけにメリットはやはり大きい。以下、道営=2勝、2着1回、船橋=1勝、2着4回、浦和=1勝。

(3)…若武者賞。TR「若武者賞」好走馬(3着以内)からパレガルニエ、ヴァイタルシーズなど優勝4頭。その時点のスピード能力、完成度がモノをいうケースも多い。牝馬[1-1-2-32]。アベレージこそ低いが可能性はある。

(4)…差し注目。逃げ=5、先行=4、差し=7、追込=4。2歳戦ながら“行った行った”の決着は案外少ない。15年トキノコジロー→ジョウテンデヒアなど豪快な逆転劇。騎手では、今野、左海Jがともに2勝、2着1。

※データ推奨馬・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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