フランスでの1カ月を振り返り、「何を得たのかわからない」と、正直な気持ちを語ってくれた川田。「またフランスに行きたいと思いますか？」という問いには、「思いません」と即答。が、この答えには続きがあった。

「でも、行きます。これは行きたい行きたくないではなく、行かなければいけないと思うんです。毎年行ったからといって、状況がすぐに変わるわけではないと思いますけど、行き続けることが大切なのではないかと。それが、いつか自分のためになるかもしれませんからね。海外にチャレンジできるような馬に出会いたくて、強い馬に乗って大きいレースを勝ちたくて、僕はジョッキーをやっているわけですから。だから、今後めぐり会うかもしれないそういう馬のために、ジョッキーとして準備をしておきたいんです」

　少し前までの川田からは、海外で騎乗することに対して、積極的な言葉は聞かれなかった。が、昨年のリーディングで“離された3位”を経験し、そのときに・・・