2012年10月18日(木) 18:00
天皇賞・秋へカレンブラックヒル
よくペットに対して常に同じ場所で用をたすようにとトイレの場所を決めるじゃないですか? しかし、多くの競走馬たちにはそのようなしつけはされず、好きな場所にボロやオシッコをしています。ところが、カレンブラックヒルの場合は誰が教えたわけでもないのに、自分で用をたす場所を決めているんです。
「カレンブラックヒルは本当に賢い。カイバはガツガツ食べるほうではないけれど、マイペースでしっかり食べているしね。とにかくこのまま順調に天皇賞を迎えてほしいよ」(西口厩務員)
身体的な変化は以前からお伝えしているとおり、春から比べて体に幅が出たこと。そして、500万下を卒業したあたりから、走り方にも変化があったそうです。
「デビュー戦と500万下を勝ったころは、競馬が終わるとトモに外傷をつくって帰ってきた。走るとき、前脚の蹄鉄がトモに当たるようだった。しかし、それ以降はその場所に外傷をつくらなくなったよ」
レースを重ねるごとに走り方を覚え、フォームが完成していったんですね。まさに心身ともに充実一途というかんじです。
ラカ、母はあのダンスパートナー
マジェスティハーツ、次走は萩S
「これまでゲート中心の調教だったから、(ウッドチップコースでの追い切りに対して)馬が馴れておらず、息ももたなかった。もう何本かで変わってくるだろう」(松田博師)
9月23日の新馬戦を勝ったマジェスティハーツは萩Sを目標に調整されています。デビュー前から「モノが違う」と陣営が期待していたとおりの勝ちっぷり。
「ウインバリアシオンとはまったくタイプが違うけれど“能力の高さ”という点で同じくらいのレベルの高さを感じる。ただし、距離適正はまったく違ってウインバリアシオンが典型的なステイヤーだったのに対して、マジェスティハーツは現時点では2000までなら、というイメージだよ」(中山助手)
今は少し口角が切れているので、2本手綱で乗ったりゴム製のハミを使うなどして口角の傷が治りやすいような対策を打っています。
「口角のことも考えると、いまはフワーッと乗るタイプのジョッキーのほうがいい」(中山助手)とのこと。そういう意味でもデビュー戦で勝利をともにした武豊騎手はとても合っていますし、現時点では萩Sでもこの馬に騎乗する予定になっています。落馬での負傷が癒え、来週この馬の手綱を取れるといいですね。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)