外国人騎手は要注意、メインレースは的を絞ってビシッと当てる!

2012年10月20日(土) 20:00

 本日10月20日(土)からM.デムーロ騎手とI.メンディザバル騎手が短期免許で参戦。また、先日の凱旋門賞でオルフェーヴルとコンビを組んだC.スミヨン騎手も来週10月28日(日)からJRAでの騎乗を予定しています。WIN5を含め、今週以降は外国人騎手の扱いが馬券上のポイントになりそうです。

 先週までのWIN5対象レースにおける外国人騎手の勝率は11.9%。JRA所属騎手のトータルが6.9%ですから、やはりある程度はマークしておくべきでしょう。ちなみに、単勝3番人気以内の馬に騎乗したレースでの勝率はJRA所属騎手が20.3%、外国人騎手が31.4%。他のレースだとそんなことはないのですが、WIN5対象レースに限ると「外国人騎手のストロングポイントは人気サイドでの信頼度が高い点」と言えます。

 もう少し大局的な話を補足しておくと、JRA平地重賞でJRA所属馬に騎乗した外国人騎手の勝率は、一昔前のピークだった2001〜2003年が16.3%。その後の2004〜2009年は8.5%止まりでしたが、2010年以降は先週時点で13.4%まで盛り返しました。この間も下級条件での勝率に大きな変化はなかったのですが、上級条件での騎手起用に関してはここ数年が「第二の外国人騎手ブーム」になっている印象。今秋がそのピークとなる可能性は十分にありそうですし、WIN5でも昨年以上に外国人騎手を重視するべきなのかもしれません。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都11R 菊花賞
 中間の調教状態から、まさかの圧勝となった神戸新聞杯のゴールドシップ。調教で動かなくても走るのか、それとも超非凡な能力を持っているのか。そこは定かではありませんが、今回の方が調教の動きは断然上。本数もしっかりこなせており、京都芝3000mへの調教適性も抜群です。

推奨馬:1.ゴールドシップ

■今週の多点買いレース
→東京10R 甲斐路S
 過去3年の秋の東京開催で行われた、1600万下の芝1800mハンデ戦は3鞍。その勝ち馬はすべて調教本数が標準以上のトラック調教馬でした。それに該当するのがサトノアポロ、ラフォルジュルネ、アロマンシェス、そしてバイタルスタイル。特にバイタルスタイルは6走前1着時と同じ最終追い切り強めで併せ先着。これは池上昌弘厩舎の勝負調教でもあり、馬券的には非常に妙味があります。

推奨馬:1.ラフォルジュルネ、2.アロマンシェス、8.バイタルスタイル、11.サトノアポロ

【奥田隆一郎のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都10R 桂川S
 アイラブリリは、直結コースの小倉芝1200mにて未勝利、500万、1000万クラスを勝ち上がった。同じく直線平坦なコースとなる京都芝1200mにも合うので、京都でも勝ち負けになる。

推奨馬:2.アイラブリリ

■今週の多点買いレース
→東京11R ブラジルC
 バトルドンジョンは、前走にて直結コース京都ダ1800mの平城京Sを制した。今回はオープンクラスとなるが、コース適性があり、軽ハンデにも恵まれたので、好勝負を期待できる。ナムラビクターは、前々走で直結コース新潟ダ1800mの重賞、レパードSを連対した。前走は芝のレースなので度外視、得意のダートに戻って巻き返せる。セイリオスは、東京ダート10戦3勝(6連対)。東京ダ1600mは直結コースになるため、東京ダ1600mで実績あれば、距離延長に対応できる。

推奨馬:3.セイリオス、5.バトルドンジョン、12.ナムラビクター

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都11R 菊花賞
ここはゴールドシップの2冠が濃厚。前走は週中の写真よりも腹線が締まって意外と仕上がっていた。ただ、筋肉は緩かったし、明らかに余裕残しだったが、まったく周りを問題にせず圧勝。まさに力の違いを見せつけた。今回は馬体が研ぎ澄まされ、腰もしっかり。これならいつも遅れるゲートもちゃんと出るかも。意外と仕上がっていたディープブリランテが回避したことで、負ける要素はかなり少なくなった。不動の中心。

推奨馬:1.ゴールドシップ

■今週の多点買いレース
→京都10R 桂川S
 アイラブリリは、ここでは展開に恵まれそう。他に行きたい馬がおらず、単騎逃げが濃厚。今の京都の馬場は前が届かないし、出遅れなどがなければまず勝ち負けになるだろう。サクラアドニスは最内枠を引いて競馬がしやすい。好位のインコースでじっとしていれば直線は確実に伸びてくるはずだ。ダノンフェアリーの前走は距離が長かったことが敗因。今回は距離が短縮されるし、このメンバー構成なら前にも付けられるはず。巻き返しに期待ボストンエンペラーの前走は好発を切りながらも控えたことが裏目。今の馬場ならナチュラルに行かせるだろうし、馬場も合っていそうなので勝ち負けに持ち込めても良い。

推奨馬:1.サクラアドニス、2.アイラブリリ、8.ダノンフェアリー、9.ボストンエンペラー

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→新潟11R 轟S
 昨年の5回新潟芝1000m直線は、3歳以上のレースに限ると、前走がJRAかつ新潟芝1000m直線以外、かつ前走の4コーナーを3番手以内で通過した馬が[1-0-2-21]。前走が新潟芝1000m直線だった馬を含め、先行策でしか結果の出ていない馬は人気を裏切りがちでした。これなら村田一誠騎手とアフォードのコンビを素直に信頼したいところ。このメンバーなら実績上位ですし、少頭数もプラスだと思います。

推奨馬:11.アフォード

●今週の多点買いレース
→東京11R ブラジルC
 今回と同じ施行条件だった2008年以降は前走で4着以下に敗れていた馬が[0-1-4-46]。基本的に前走好走馬が強く、堅く収まりがちなレースです。ただし、今年は前走で3着以内に好走していた馬がわずか2頭というメンバー構成。波乱を前提に手広く構えるべきでしょう。なお、2008年以降は前走よりも軽い負担重量で出走した馬が[0-2-0-25]。ハンデキャップ競走ですが、実績上位の馬を素直に評価した方がいいと思います。狙ってみたいのは距離延長で上積みがありそうなフリソ、休養明け2戦目のマイネルアワグラス、ダートに替われば侮れないモンテクリスエス、2010年、2011年とこのレースを“2連覇”しているインバルコ。

推奨馬:1.フリソ、11.マイネルアワグラス、13.モンテクリスエス、14.インバルコ

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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