2003年04月22日(火) 17:09
クラシックレースは、オークス、ダービーに向けて第2ラウンドへ。リニューアルされた東京が舞台となります。
まず、桜花賞のレベルが高かったことがオークス展望のポイントになります。特に、上位3頭の力は、現時点では抜けていました。
全く危な気ないレース運びのスティルインラブ、善戦が続く渋太い馬シーイズトウショウ、さらには、何よりもオークス血統のアドマイヤグルーヴ、この3頭におくれをとったヤマカツリリー以下では、ちょっと逆転の雰囲気はありません。これから始まるトライアル戦から、ダークホースが出現するかどうかでしょう。800m伸びる距離を寸法にして、より適性のある牝馬を見つけることになりました。
一方のダービー戦線は、皐月賞の1、2着馬が他を圧していたことを前提に、ここに登場していなかった組にも大きなチャンスがありそうです。今年は、特に中山を嫌った有力馬がいたことがポイントになりました。
毎日杯を制したタカラシャーディー、すみれSの勝ち馬リンカーン、京成杯のスズカドリームなどがダービーに向け、これから始動します。ステップレースの青葉賞、プリンシパルSでどんな馬が出走権を獲得するか、さらには、京都新聞杯で賞金を加算してくる馬など、興味はふくらむ一方です。
個人的には、目下成長途上の馬、例えばゼンノロブロイのような馬に注目しています。
3戦2勝、早くからダービーに目標を定めていたところに好感が持て、着実にステップアップしてくるのではないかと期待しています。現有勢力からは、ネオユニヴァースとサクラプレジデントが最短距離にあると見られるのですが、是非とも新興勢力の台頭をのぞみたいところです。
新しいコースがどんな特徴を持つのかなど未知なところもあって、今年のオークス、ダービー戦線は目をはなせません。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。