アルゼンチン共和国杯

2012年11月05日(月) 18:00

 最近になって、出世レースとして大きな注目を集めることになった東京2500mのGIIを制したのは、4歳馬ルルーシュ。2着ムスカテール、3着マイネルマークも同じ4歳馬だった。この日、同じトーンをもつダート重賞の「みやこS」を勝ったのも、注目の4歳の上がり馬ローマンレジェンドである。

 開催ごとに2歳戦が増えるのにしたがい、世代交代の波を受けるのが3歳以上馬。3歳馬はつい最近まで限定戦が組まれていたから、まだ若駒に近い扱いだが、もう古馬としてくくられる「4歳以上馬」は、世代交代の大きなうねりの中にいる。2歳馬がどんどん入厩して加わってくるから、平凡な成績をつづけていては、場合によっては制限頭数のある管理馬からはじき出されかねない。

 オープン馬としてすでに確固たる自分の位置を獲得している馬は大丈夫だが、まだ評価の確定しない4歳馬は、ちょうどいまこの時期が「本物」になって生き残れるか、それとも世代交代の嵐の中に飲み込まれてしまうか、問われる時期なのだろう・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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