2012年11月10日(土) 20:00
先々週10月28日が506万4660円、先週11月4日が587万3100円と、2週連続で高額配当が飛び出したWIN5。低配当続きだった秋季競馬の開幕当初とは様相が変わってきました。しかも、明日11月11日は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が68万8128通り(前日16時現在)という多頭数のメンバー構成。今年9月9日以降だと、総出走頭数は最多タイ、総組み合わせ数は単独トップです。
これまでにも何度か指摘してきましたが、総組み合わせ数(≒総出走頭数)が多ければ多いほど高額配当決着の可能性は高まります。総組み合わせ数が60万通りを超えた回はこれまでに33回あり、的中なしだった1回を除いても平均配当は2403万4714円。100万円未満の配当は7回、10万円未満の配当は1回しかありませんでした。おそらく、WIN5に数万〜数十万円の資金を投じられるような方なら、こういう日を選んで勝負するのがいいんでしょうね。少点数での的中を目指すにしても、人気薄をできるだけ押さえて夢を追いたいところです。
ちなみに、先週11月4日のWIN5で高額配当決着を演出したフルーツラインカップ(福島11R)のスマートキャスターは約2ヵ月半の休養明け。単勝支持率は約1.2%でしたが、このレースが確定した時点で残った票数は前レース終了時の約0.3%しかありませんでした。要するに、スマートキャスターはWIN5だと単勝の1/4程度しか支持されていなかったということ。前回のコラムで指摘した通り、WIN5は休養明けの人気薄が軽視される傾向にあります。最近はこのパターンで高額配当になるケースが増えている印象なので、明日も注目してみてください。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →京都10R アンドロメダS 競馬予想TV!(WIN5担当レース)では3頭の枠があるために、他2頭も押さえていますが、今週のWIN5でもし1点にするならこのレースしかないと思います。過去3年のアンドロメダSの勝ち馬の調教タイプは標準併用、標準多め併用、標準多めトラック。本数が多いこと、そしてトラック調教は必要不可欠という傾向が出ています。これを重視すればアドマイヤラクティ。
推奨馬:11.アドマイヤラクティ
●今週の多点買いレース →京都11R エリザベス女王杯 本来はヴィルシーナ1頭の選択にすべきレースなのかも知れませんが、調教適性や現状の馬の状態などから、これを負かす可能性も十分ある3頭を見つけることができました。オールザットジャズは自身にとって勝率80%の最終追い切りができましたし、ラシンティランテは距離以外に不安のない最高の状態、そしてピクシープリンセスはまだまだ伸びていく魅力ある大器ということで、WIN5では押さえておきたい馬です。
推奨馬:12.ヴィルシーナ、10.オールザットジャズ、16.ラシンティランテ、6.ピクシープリンセス
【奥田隆一郎のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →福島11R みちのくS アフォードは、同コースにて新馬と吾妻小富士賞を制し、福島は2戦2勝のコース巧者。さらに、直結コースの新潟芝1000mで現級を勝利して「適性×実績」の両面から推奨する。
推奨馬:2.アフォード
●今週の多点買いレース →京都10R アンドロメダS ダノンバラードは、直結コースの阪神芝2000mにて重賞のラジオNIKKEI杯2歳Sを制している。勝ちきれないことの多い馬だが、最近では直結コースの中京芝2000mで関ヶ原Sを勝っているので、今回も1着を期待する。アドマイヤラクティは、前走にて直結コース京都芝2400mの古都S(1600万下)を勝ち上がった。今回はオープンとなるが、ハンデ戦で前走からは斤量2キロ減となり、好勝負を期待する。
推奨馬:9.ダノンバラード、11.アドマイヤラクティ
【古澤秀和のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →東京11R 武蔵野S 前走の菊花賞時は、馬体に成長をうかがわせ、いい体付きになっていた。ただ、その前走は長距離でぶっつけ本番という酷な条件。惨敗も仕方がない。今回はダートに条件が変わるし、それに合わせて追い切りも坂路に変えてきた。動きも反応も良かったし、いい状態に仕上がった。距離は若干短い気もするが、ダートでの能力は高いはずだし、ここは勝ち負けに持ち込めるはずだ。WIN5はあえてこの馬1頭で攻めたい。
推奨馬:3.トリップ
●今週の多点買いレース →京都11R エリザベス女王杯 ここは人気どころが強いが、詰めの甘いところもあるのであえて多点買いで攻めたい。フミノイマージンは今年に入ってグンと良化。全体的に筋肉量がアップして迫力を増している。距離が1ハロン短縮されるのはプラス材料だし、前回の馬場よりは今回のほうが合っているはず。順当に上位争いにもちこめそう。レジェンドブルーは単騎逃げで引き離して逃げる可能性があり、展開面で注意したい。ヴィルシーナは実績が示す通りここでは力が抜けている。秋華賞は接戦だったが、最内枠からロスなく運んだようにダメージは少なさそう。中間の写真もいいし、調教の動きも良かった。まず勝ち負け。エリンコートは調教の動きが素晴らしかった。柔らかみたっぷりのフットワークで、軽く仕掛けただけでいい伸びを見せた。ずっと不振が続いているが、この状態なら本来の末脚を使えそうだ。ラシンティランテは春に精彩を欠いていたが、休み明けを一叩きされた前走では前残り馬場を外から楽に差し切った。もともとの能力は高いし、調教も良く動いた。鞍上も合いそうな感じで怖い1頭。
推奨馬:7.フミノイマージン、8.レジェンドブルー、12.ヴィルシーナ、13.エリンコート、16.ラシンティランテ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ●今週の1点勝負レース →京都11R アンドロメダS 今年の4〜5回京都芝2000m(11月10日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、前走の4コーナーを4番手以内で通過した馬が[0-1-2-10]、前走で出走メンバー中5位以内の上がり3ハロンタイムをマークできなかった馬が[0-2-0-17]。また、このアンドロメダステークスも4コーナーを3番手以内で通過した馬が2006年以降[0-1-1-19]と勝ち切れていません。注目したいのは差し馬のダノンバラードとアドマイヤラクティですが、より信頼できそうなのは前走に引き続きM.デムーロ騎手とコンビを組むアドマイヤラクティ。ゴール前の直線が短い京都芝2000mに替わる点もプラスだと思います。
●今週の多点買いレース →東京11R 武蔵野S 6歳以上の馬が2003年以降[0-3-3-40]と勝ち切れていないのに対し、3歳、かつ前走で2着以内に好走していた馬は2003年以降[3-1-1-3]。若くて勢いのある馬はそれなりに堅実です。なお、父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬は2006年以降[0-0-0-18]。それ以前の年を含め人気を裏切りがちでした。狙ってみたいのはコース替わりで上積みがありそうなトリップ、前走が好内容だったイジゲン、ガンジス、相性のいいジョッキーに乗り替わるストローハット。ただ、どの馬も不安要素があるので手広く押さえるべきでしょう。
推奨馬:3.トリップ、4.イジゲン、9.ストローハット、14.ガンジス
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。