2012年11月15日(木) 18:00
最近、以前にも増してシゲルスダチのことを聞かれるようになりました。ファンはさらに続々と増えていますね。京洛Sでは多くの方々がスダチにシャッターを切っていました。その原因はやっぱりレースが上手になり、成績が安定してきたことでしょう。そして、やっぱり顔が可愛いというのは外せませんよね。
スダチ、今や人気は全国区
スダチは使い詰めで疲れていませんか? と、聞かれますが。本当に本当に元気いっぱいなんです。調教へ向かうとき、引き上げるときの様子をチラチラ見ていたのですが、隣に馬がいるときは自分から積極的に抜かしていこうとするくらい気合十分。1頭で歩いているときも、スタスタとすごく勢いがあるんです。
最近、調教でまたがることが多い中二(なかに)助手によれば「いつもは競馬のあとは少し元気のよさがおさまるのに、京洛Sのあとはそれがまったくない。自分から前へ前へと歩いていく」とのこと。もともとヤンチャで元気が取り柄のスダチだけに、いまの元気いっぱいの状態はまさに充実一途といっていいでしょう。
馬体重は今年の競馬では初戦と長距離輸送のあった北九州記念以外はずっとプラス体重が続いています。「京洛Sはさすがに少し減っているかも、と思いましたが増えていましたね。最近はすごくよく食べるのですが、それがしっかり身になっているようです」と鈴木さん。取材中、自分が与えられる分量だけでは満足いかないのか、大好物のにんにく味噌の入った缶に顔をつっこみそうになってほしがっていましたから(笑)。
タイキマーシャ(左)に嫉妬!?
隣の馬房にシゲルサジタリアスの替わりに今週デビューのタイキマーシャが入ってきました。マーシャちゃんは甘え上手な女の子。鈴木さんがマーシャ可愛がっていると、スダチは見て見ぬふりができないようで、前がきしてみたり、馬房の鍵を口でしゃぶっていじってみたり、ジーッとマーシャのほうを見てみたり…。
とにかく落ち着かない様子で(苦笑)。ヤキモチ、ですかね。明らかにすねています。かといって、スダチはマーシャのように鈴木さんに頬ずりしたりクンクンと匂いをかぐように近づいたり、という“器用”なことはできません。ちょっと荒っぽく噛みつこうとしてみたり、鈴木さんのジャンバーをくわえて引っ張ろうとしてみたり…とにかく、荒っぽくて不器用。
男の子の甘え下手の典型、かも(苦笑)。それでも最後は必ず鈴木さんがスダチをかまってあげるので、スダチは満足。ハッピーエンドなのですが。まぁ、これが推定精神年齢・中二(ちゅうに)のスダチなりの可愛さ? なのでしょう。
ロードカナロア、香港参戦!!
「馬なりでこの時計です。体調は引き続きいいですね」と岩本助手。僚馬カレンチャンとともに24日に検疫厩舎へ移動し、28日に国内最終追い切りを行ったのち30日に出国予定となっています。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)